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総合スーパー/9月はイオン3.0%増、PPIH2.8%増、ヨーカドー2.2%増

2022年10月28日 13:00 / 月次

流通ニュースがまとめた総合スーパー主要3グループの月次営業情報によると、9月の既存店売上(前年同月比)は、イオンリテール3.0%増、PPIH(国内リテール主要4社)2.8%増、イトーヨーカドー2.2%増となった。

<9月の実績>

社名 既存店売上高(前年同月比) 全店売上高(前年同月比)
イオンリテール 3.0%増 3.6%増
PPIH 2.8%増 4.6%増
イトーヨーカ堂 2.2%増 0.7%増

■イオンリテール(2022年2月期:売上高1兆6648億円)
既存店3.0%増、全店3.6%増

総合小売事業のイオンリテールでは、高まる行楽や旅行需要に対応し「エシーム」や「喜楽美」などのカジュアルブランドの展開を拡充するレディスやトラベル関連商品の販売が好調に推移した衣料の既存店売上高は、前年から約2割伸長した。リカー、グロサリー、デイリー、デリカなどの販売が好調だった食品の既存店売上高は、前年を上回った。また、ヘルス&ビューティケアでは、外出機会の増加に対応したビューティー用品や、医療用抗原検査キット、解熱剤、ペット用品が好調に推移し、既存店売上高が7カ月連続で前年を超えた。

■PPIH(2021年6月期:売上高1兆7086億円)
・国内リテール主要5社(ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店、ユニー)
既存店売上2.8%増、客数1.1%減、客単価3.9%増、対象店舗数565店
全店売上高4.6%増、対象店舗604店

ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店、ユニーの国内リテール5社は、秋の行楽や旅行需要が発生した事で、アウトドアやレジャー用品、カバン・バッグ、化粧品などの売上が伸長した。また、玩具やゲームなどの売上が既存店に貢献した。一方、節約志向も強くなった事で、酒類や菓子類、グロサリー、紙製品、洗剤などのまとめ買いが増え売上が伸長した。最終的にディスカウント事業が、GMS事業のマイナスをカバーして前年を上回った。

・ディスカウント事業(ドン・キホーテ、長崎屋、UDリテール、橘百貨店)
既存店売上高5.0%増、客数0.5%増、客単価4.5%増。家電製品1.8%減、日用雑貨品7.7%増、食品6.4%増、時計・ファッション用品0.7%増、スポーツ・レジャー用品1.9%増、対象店舗数439店。全店売上高7.4%増、店舗数470店

ディスカウント事業は、立地、業態、全てのエリアで前年を上回った。また、21時以降の夜間帯の売上と客数も拡大が継続した。さらに、月末にかけて、上述の商品に加え、インバスや台所用品、雑貨品などの売上が伸長した。

・GMS事業(ユニー)
既存店売上高2.8%減、客数4.8%減、客単価2.1%増
衣料品0.5%減、住居関連品1.7%増、食品4.0%減
対象店舗数126店。全店売上高2.1%減、店舗数134店

GMS事業は、非食品を中心に幅広く売上が改善した。特に、住居関連は玩具、制度化粧品、自転車が売上をけん引し、また、衣料品は婦人服や靴、服飾小物などの売上が伸長した。但し、生鮮食品、日配、米類などのマイナスにより、売上比は前月並みの水準で着地した。

■イトーヨーカ堂(2022年2月期:売上高1兆675億円)
既存店総売上高(SC計)2.2%増、商品売上0.1%増、客数0.2%減、客単価0.3%増、テナント7.4%増
全店総売上計0.7%増、うち商品売上1.3%減、テナント他5.6%増

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