カジュアル衣料/1月既存店はユニクロ・しまむら増収、ライトオンは9%減
2025年02月21日 10:35 / 月次
カジュアル衣料5社の1月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ8.6%増、しまむら4.6%増、アダストリア3.0%減、ハニーズ0.4%減、ライトオン9.0%減となった。ユニクロとしまむらは冬物商品が好調で増収だったが、残り3社は冬物商品の在庫不足などで減収となり、明暗が分かれた。
<1月実績>
社名 | 既存店売上高前年同月比 | 全店売上高前年同月比 |
ユニクロ | 8.6%増 | 10.1%増 |
しまむら | 4.6%増 | 4.8%増 |
アダストリア | 3.0%減 | 0.5%減 |
ハニーズ | 0.4%減 | 1.0%増 |
ライトオン | 9.0%減 | 13.8%減 |
■国内ユニクロ事業(2024年8月期:売上高9322億円)
既存店(732店)+Eコマースの売上高8.6%増、客数2.3%減、客単価11.2%増
直営店(786店)+Eコマースの売上高10.1%増、客数1.2%減、客単価11.5%増
出退店は、出店0店、退店6店
1月は気温が低く推移し、防寒衣料が好調だったことに加え、新年祭商戦や新商品の販売も好調で、既存店売上高は増収となった。
■しまむら事業(2024年2月期:売上高6350億円)
既存店売上4.6%増
全店売上4.8%増、客数2.1%増、客単価2.7%増
出店0、退店0、月末店舗数1417店
冬物の販売が好調に推移。中でも重点販売商品のPB「CLOSSHI」FIBER HEATシリーズが好調で、アウター衣料ではTシャツやパンツ、実用商品では肌着や靴下が売上を大きく伸ばした。
■アダストリア(2024年2月期:売上高2755億円)
既存店売上高3.0%減、客数6.9%減、客単価4.2%増
全店売上高0.5%減、客数3.7%減、客単価3.3%増
出店0、退店15、月末店舗数1282店
春物の立ち上がりは好調だったが、冬物商品の在庫が不足し販売が伸びず前年を下回った。アイテム別ではニットや防寒アウターが人気。服飾雑貨ではブーツ、生活雑貨ではコラボ商品が好評。
■ハニーズ(2024年5月期:売上高565億円)
既存店売上高0.4%減、客数8.8%減、客単価9.2%増
全店売上高1.0%増、客数7.6%減、客単価9.3%増
出店0、退店4、月末店舗数878店
ニットの販売が苦戦したことで、既存店売上は前年をわずかに下回った。商品ではジャケット、カットソー、パンツが売れ筋となった。
■ライトオン(2024年8月期:売上高388億円)
既存店売上高9.0%減、客数21.2%減、客単価15.5%増
全店売上高13.8%減、客数25.7%減、客単価16.0%増
出店0、退店16、月末店舗数322店
防寒アウターやナショナルブランドのジーンズが堅調に推移したものの、スウェットなどカットソーが苦戦した。
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