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スターバックス/2024年までに2000店舗体制目指す

2021年06月21日 16:00 / 店舗

スターバックスコーヒー ジャパンは6月21日、オンラインで日本市場のビジネス成長に向けて人、地球環境、地域へのポジティブな貢献を追求した、重点取り組み発表会を開催した。

<スターバックス日本上陸25周年>
スターバックス日本上陸25周年

2024年末までに2000店舗体制を目指すとともに、リモートワークを活用した地域・地元でキャリアを追求できる全国共通の制度内容への刷新、高卒正社員採用の開始(2022年4月入社)、繰り返し使えるカップのシェアリングプログラム、フードロス削減のための夜間の商品価格の値引きなど環境対策に取り組む。

水口貴文CEOは、「今年で日本一号店を銀座に開店してから25周年となる。今後も年間100店舗の新規出店ペースを継続し、日本全国での店舗数は2024年末までに2000店舗を計画している。コロナ禍でも、人とのつながり、会話など求める顧客ニーズを切実に感じた。その需要に応えるためにも新規出店は継続する。従来、オフィス街・郊外バランス良く出店していたが、今後この1年半ほどは、オフィス街より、郊外型店に重点を置く予定だ。また、地域のアーティストとのコラボなど地域密着、ビジネスユース、ティー特化型店舗など顧客ニーズの多様化に応えた店舗を増やしていく」と説明した。

現在の店舗数は47都道府県において1637店舗 (2021年3月末時点、ライセンス店舗を含む)。

<皇居外苑 和田倉休憩所>
皇居外苑 和田倉休憩所
※画像提供 財団法人国民公園協会

また、サステナビリティに重点をおいた新店舗「皇居外苑 和田倉噴水公園店」を2021年12月に開業。環境省が管理する国民公園の一つである皇居外苑の和田倉噴水公園内に立地する和田倉休憩所に出店するもので、水口CEOは「当社のサステナビリティのリーディングストアとして位置づけ、今後の環境対策の基準をこの店舗で整備する。自律分散型水循環システムを開発するWOTAと協業して、店内でお客様が使用するための手洗い水を循環利用する。国産木材の積極採用、店内利用時にはリユース可能なグラスやマグでのドリンク提供を基本とし、カップのシェアリングプログラムのテスト導入、給水スポットの設置などを行う」と意気込みを語った。

繰り返し使えるカップのシェアリングプログラムの実証実験は、和田倉噴水公園店での導入の前に、丸の内エリアの店舗で、2021年秋よりスタート。プラスチックカップを含む使い捨て容器の代わりに、リユースカップでドリンクを提供し、参加店舗での回収、委託先での洗浄を通して、ユースプラットフォームを構築する。

使い捨てカップの使用量の削減につなげる活動で、アメリカ・シアトルではテスト運用を開始、韓国でも今夏トライアルを実施するなど全世界のスターバックスでの重要な取り組みとなっている。

9月より順次フラペチーノも、FSC認証の紙ストローでの提供を行う。店舗での使い捨てストローはすべて紙製に変更となり、引き続き、23品目のアイスビバレッジはペーパーカップとストロー不要のリッドにて提供していく。

8月23日より、全国の店舗(一部店舗を除く)でフードロス削減のための新プログラムをスタートする。2021年3月に実施した約90店舗における トライアルで得た知見を基に、適切な発注と、より積極的な廃棄削減を目指すため 、夜間の商品価格の値引きを実施。これにより、スターバックスの食品廃棄物の約15%を占める期限切れフードの廃棄量の削減を図る。

さらに、6月23日~8月31日、不用となったスターバックスのプラスチック製のタンブラーなどのドリンクウェアを全国の約500店舗で回収し、リサイクルにつなげる「タンブラー回収プログラム」を推進する。

回収したタンブラーは リサイクルして、新たな製品・資材の原料として活用し、商品は来年にも スターバックス店舗で販売する予定だ。

スターバックスの店舗から出る廃棄物で最も多いコーヒー豆かすのリサイクルも強化する。1店舗あたり、毎日約16kg排出されるコーヒー豆のかすを、たい肥としてリサイクル。このたい肥で育てたニンジンを使用した「キャロットケーキ」を6月23日からスターバックスのオンラインストアにて販売する。これらの取り組みを通じて、豆かすのリサイクル率をこれから3年間で、23%から50%に上げることを目指す。

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