サンマルクHD/通期で35店舗の出店を見込む、藤川社長「今期からようやく純増」
2025年11月25日 16:05 / 店舗
サンマルクホールディングスはコロナ以降、店舗数の純減が続いていたが、今期(2026年3月期)は純増に転じる。
11月25日都内で開かれた記者会見で、藤川祐樹社長は出店状況を説明。今上期(4~9月)はグループ全体で出店16店舗、退店14店舗だった。通期では出店35店舗、退店25~30店舗を見込んでおり、5~10店舗の純増となる。これに対して藤川社長は次のように説明する。
「コロナ以降続いていた店舗数の純減トレンドは今期で打ち切りになり、今期からようやく純増となる。出店の主軸は、基本的にはサンマルクカフェ、鎌倉パスタ、牛カツ業態」
中でもサンマルクカフェはコロナ前には店舗数が400を超えていたが、前期末時点では285店舗まで減少している。ただ、不採算店の整理や店舗の生産性改善が進んだことで、今期から再拡大のフェーズに移る。
今期は5店舗純増の290店舗、来期は309店舗を見込んでおり、「中期経営計画」(2025年3月期~2029年3月期)最終年度の2029年3月期には約370店舗を目標に掲げる。
再拡大の一環として、9月15日には路面店「サンマルクカフェ本町信濃橋店」(大阪市西区)をオープン。路面店の出店は約7年ぶりとなる。
「これまで商業施設への出店が中心だったが、中長期的に500店舗を目指す中で商業施設だけではなく、この路面店は必要不可欠だと考え、出店を再開した」
牛カツ業態は、国内では現在92店舗を展開。毎年10~15店舗のペースで出店を行い、5年以内には150店舗を目指す。
海外では京都勝牛のFCを中心に台湾やインドネシア、タイなどに出店。11月28日にはオーストラリアへ初出店する。これにより展開店舗は9カ国・28店舗になる。今後はASEANを中心にしつつ、北米、中東、ヨーロッパもにらんで出店を計画。将来的に400店舗を目標に据える。
「2030年代つまり2039年までに400店舗を目指したい。中計期間の2029年3月期までに150店舗を達成できていれば、(400店舗が)見えてくるのではないか」
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