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アマゾン/宅配ロッカーをコンビニ・スーパー・駅に導入、再配達削減へ

2019年09月18日 15:55 / 経営

アマゾンは9月18日、新しい受取サービス「アマゾン ハブ」を開始した。同日都内で記者会見を開催した。

<アマゾン ハブ ロッカー>
アマゾン ハブ ロッカー

「アマゾン ハブ」は、セルフサービスロッカーもしくは、店舗などのカウンターで好きな時間に、自宅外で受け取れ、お急ぎ便も使える受取サービス。9月中に、ファミリーマート、小田急電鉄、富士シティオ、昭和女子大学、東京海上日動火災保険にロッカーを、ecbo、りらく、大学生協事業連合に受付カウンターを東京と神奈川の数十か所開始する。2019年中に、200カ所へ拡大を予定している。2020年以降も、日本全国に順次導入していく。

<ジェフ・ハヤシダ社長>
ジェフ・ハヤシダ社長

ジェフ・ハヤシダ社長は「自宅への配送手段以外として、店舗受取、置き配に続き、アマゾン ハブを提供、消費者の選択肢を増やし、利便性を高める。生活サイクルの中で、自宅でなく、会社の近くで受け取るほうが便利な人もいる。また、社会問題化している再配達を削減し、配送パートナーの負担軽減にも貢献。導入した店舗などへの送客、知名度向上も期待している」と説明した。

<受け取り準備完了の通知メールが送信される>
購入者にバーコードの記載されたメールが配信される

アマゾン ハブ ロッカーは、商品の注文時に、配送先として希望のロッカーを指定。アマゾンより商品が発送され、ロッカーへ配達完了すると、受け取り準備完了の通知メールが送信される。メールに記載されている受取バーコードをロッカーのスキャナーでスキャンするとロッカーが開き、商品を受け取れる。保管期間は3日以内となり、返品には対応していない。

写真のロッカーでは、ロッカーの高さは約205cm、幅約458cm、奥行きは約60cmで、111個の荷物が収納可能。アマゾンが発送する商品で、発送重量が4.5kg未満、寸法が42×35×32cm未満のものを受け取ることができる。導入場所によって、ロッカーの収納個数などは調整可能となっている。

ファミリーマートに2019年度内約50店、小田急電鉄の成城学園前、祖師ヶ谷大蔵駅など約10カ所、富士シティオのスーパーに9~10月12~13店で導入する。

<左から2人目菊池会長、3人目澤田社長>
左から3人目澤田社長

ファミリーマートの澤田貴司社長は、「ファミリーマートでは、客数減が課題になっており、ロッカー設置で、来店者が増えることを期待。また、年間1200万個の宅配を扱っており、そのうち8割がアマゾンの荷物。東名阪の宅配扱いの多い店で1日50件になることもあり、店舗の負担も重くなっていた。ロッカーの導入で、加盟店の作業負荷減少にもつながると考えている」とコメント。

富士シティオの菊池淳司会長は、「当社のスーパーのメイン顧客は50~60代。ロッカーの設置で、若い世代を取り込みたい。お弁当やサラダの購入などからお客様になってもらえることを期待している」と話している。

<受取バーコードをスキャンするとロッカーが開く>
ロッカーに読み取らせ開錠
<ロッカーの利用イメージ>

カウンターでの受取でも、同様に配送先として希望のカウンターを指定。カウンターへ配達完了すると、受け取り準備完了の通知メールが送信される。カウンターで、メールに記載されている受取バーコードと荷物のバーコードを読み取り照会し、商品を受け取ることができる。保管期間は14日以内となっている。

<カウンターでの受取もできる>
受付カウンターでの受取もできる
<カウンター利用イメージ>

2019年中に、47都道府県にあるecbo cloak加盟店で宅配物を受け取ることができる「ecbo pickup」で100店、マッサージの「りらくる」10店で導入していく。

■アマゾン ハブ ロッカー
https://www.amazon.co.jp/hub

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