日本ハム/ウルグアイの食肉処理会社を買収
2017年04月28日 12:05 / 経営
日本ハムは4月28日、ウルグアイ東方共和国の大手食肉処理会社 Breeders&Packers Uruguay S.A.社(以下、BPU社という)の発行済株式の100%を取得し、同社を子会社化する、と発表した。
BPU社の買収により、現在は豪州を中心に展開している牛肉生産事業の基盤を南米に拡げることが可能となる。
ウルグアイは南米の中でも政情や経済の安定性が高く、干ばつなどの気候変動が少ないことから食肉事業者にとっては魅力的な国だという。BPU社はウルグアイにおいて、単独企業としてはNo.1の食肉処理実績を有しており、最新鋭の設備を備える工場で処理・加工した製品を中国、欧州、米国などに輸出している。
また、畜産は同国の主要産業であることから、国として牛肉のトレーサビリティシステムを徹底しているほか、成長ホルモンや抗生物質の使用などを禁じており、そうした透明性や安全性は付加価値として認知されつつある。同社グループは、BPU社の取得を通じて、北米や欧州などの牛肉消費市場のほか、食糧需要が急増するアジアなどの新興地域に対する食肉供給能力の増強を図る。
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