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ローソンストア100/物価高で来店回数多いロイヤルカスタマー売上が伸長

2023年03月13日 17:00 / 経営

ローソンストア100は3月13日、ゲートシティ大崎ウエストタワーで、「直近の販売動向と安さ実現の取組み」について説明会を開催した。

同社によると、2022年10月以降、来店回数が多く、一回の買物金額も高いローソンストア100のロイヤルカスタマーである「LSランク5」に分類される顧客の売上高前年比が大幅に増加した。2022年9月までのLSランク別日販前年比は前年割れが続いていたが、10月以降は反転し、前年比を超えた。11月は4.0%増に迫る勢いとなり、12月、2023年1月、2月とは5.0%増を超える伸び率を維持している。LSランク5の中には、「単身世帯のお客」「シニアのお客」が大きい傾向がある。

商品開発本部の近藤正巳本部長は、「世間の値上げラッシュの中で、購買頻度が高い商品や、ローソンストア100で支持が高いシニア層向けの商品群の値上げを極力抑え、購入頻度がそれほど高くない商品には価格転嫁をさせ、全体のバランスを取る戦略を取ったことにより、相対的なお買い得感が増して、来店客数が回復基準に乗ってきたことが要因だ」と好調の要因を分析した。

<近藤本部長>
近藤本部長

ローソンストア100は、ローソングループの中で、リーズナブルな価値ある低価格帯で、内食・生活サポート需要を担うスーパーマーケット商材を展開するポジショニングにある。節約支援、適量・小分けを特長とした商品を販売する。現在、関東・中京・近畿エリアに合計661店を展開。「献立応援コンビニへ。」をストアコンセプトとして、コンパクトな店舗で24時間営業するコンビニ業態を展開している。

ローソンストア100の取扱品目数は3800品目で、商品売上構成比は、弁当・サンドイッチ・デリカ・ファストフード9.8%、ベーカリー、デザート、生鮮品などの日配食品29.4%、飲料・酒・たばこ・加工食品、菓子の加工食品53.4%、日用品・本・雑誌の非食品7.4%。生鮮食品や日配食品、調味料など毎日の食に必要な食品を中心にスーパーマーケットに近い品揃えが特長だ。

一方で、ローソンの取扱品目数は3500品目で、商品売上構成比は、弁当・サンドイッチ・デリカ・ファストフード23.0%、ベーカリー、デザート、生鮮品などの日配食品14.7%、飲料・酒・たばこ・加工食品、菓子の加工食品53.7%、日用品・本・雑誌の非食品8.6%となっている。

出店立地は住宅立地が中心で、商圏は半径300m、冷蔵庫代わりに毎日、通える店を目指している。客層は、単身、シニアが多く、50代以上が4割、70代、80代も多い。男女比は男性6割、女性4割となっている。店舗の利用ニーズでは、コンビニニーズが50%、スーパーマーケットニーズが50%で拮抗している。即食ニーズだけはなく、家庭で自炊するニーズにも対応している。自炊するお客は、「簡単・時短」を求めるお客が多い。

通常のコンビニでは、セールは実施しないが、ローソンストア100では、毎月「お買い得セール」を実施するのが特長となっている。セールでは、その時々に提案する献立のテーマに合わせ、お買い得な食材をスポットで提供、旬の野菜や果物など、いつも以上にお得な価格・規格で品揃えしている。

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