ワールド/高級バッグシェアリングサービスの子会社、グロース市場に上場
2024年12月13日 13:07 / 経営
ワールドは12月13日、連結子会社で高級バッグのシェアリングサービスを展開するラクサス・テクノロジーズが、東京証券取引所グロース市場に新規上場したと発表した。
上場時にワールドが所有するラクサス株式の一部(普通株式128万1000株)を売出したことにより、ワールドが保有するラクサスの株式保有割合は半数を下回ることになったことから、ラクサスは連結子会社から持分法適用関連会社となった。
ラクサスは、スマーホアプリ、インターネットを通じて良質なブランドバッグを「手軽に」「使いたいときにいつでも使える」機会を提供している。
「購入は躊躇するが利用してみたい」というユーザーの潜在的な需要を喚起することでサービス継続率の向上を図っている。
ブランドバッグは、主にリユース市場を通じて調達し、自社の専門スタッフがメンテナンスし、サービス開始以来、仕入れたバッグの直接廃棄はゼロとなっている。
配送に使用するBOXもリユースするなど細部にわたって環境に配慮することでサステナブルな社会の実現を目指す。
さらに、ユーザーがレンタル中のバッグで気に入ったものは、購入も可能なサービス「買えちゃうラクサス」に加え、バッグの市場価値に応じて国内リユースセレクトショップやオークションや海外ECサイトなどより適切な販売先を選択するBtoB/C販売も開始している。
従来、消費者は、ブランドバッグを購入して所有することに価値を見出してきた。ラクサスは、ブランドバッグをシェアリングという「使用価値」、一定期間使用しても残価が残るという「時間的な価値」等を有しているアイテムだと考えている。
現在のラクサス事業を起点として「使用(シェアリング)」と「販売」を組み合わせた仕組みを世の中に提供することで1つのバッグの価値を最大限引き出し、バッグの生涯収益を最大化する「モノの価値循環モデル」の構築を目指す。
2024年3月期のラクサスの売上高は21億9300万円、営業利益4億5400万円、経常利益4億6700万円、当期純利益4億1500万円。
2025年3月期は、売上高26億9300万円、営業利益6億3400万円、経常利益5億7600万円、当期純利益4億5500万円の見込み。
■ラクサス・テクノロジーズ
本店所在地:広島県広島市中区中町8-18
代表者の役職・氏名:代表取締役社長執行役員 高橋啓介
事業内容:高級バッグのシェアリングサービス
資本金:8億2200万円
設立年月日:2006年8月31日
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。