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三菱食品/4~12月は内食需要落ち込みも連結子会社増加で減収増益

2023年02月06日 11:00 / 決算

三菱食品が2月6日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高1兆5256億4700万円(前年同期比0.3%減)、営業利益192億5000万円(30.4%増)、経常利益208億8500万円(31.2%増)、親会社に帰属する当期利益141億3200万円(26.2%増)となった。

<三菱食品>
三菱食品

売上高は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和に伴う人流回復等により、一部の業態で回復基調が見られたものの、家庭内食品需要の落ち込みや取引の見直し等により減収となった。営業利益は採算管理強化による利益率の改善や業務用取引の復調に加え、第1四半期連結会計期間からケー・シー・エスを新規連結したこと等により増益となった。

新型コロナウイルス感染症は足元では感染者数の増加はあるものの、行動制限の緩和に伴う人流回復等により、主に外食産業を中心に一定程度の消費の回復傾向が見られた。一方で、エネルギーや原材料価格の高騰と急激な円安の影響で、食品産業においてもコストプッシュ型の値上げが続いた。賃金の上昇幅以上に物価が高騰し、生活防衛意識が更に高まることで、消費意欲の減退が懸念されており、当面は先行き不透明な状況が続くと予想される。

このような状況下、グループは、食のサプライチェーンを支えるという使命のもと「中期経営計画2023」で掲げた、より付加価値の高い機能とサービスの提供を図った。具体的には、デジタルマーケティングプラットフォームを構築し、AI需要予測による自動発注の推進や、独自のビッグデータに位置情報やレシートデータを掛け合わせて行うマーケティング施策により、新たな顧客価値の提案・創出を進めた。また、三菱商事グループ各社と連携し、地域の情報価値創出に向けた取り組みも開始した。引き続き、生活者の「フードライフパートナー」として、「食のビジネスを通じた持続可能な社会の実現」に貢献すべく取り組む。

通期は、売上高1兆9900億円(1.8%増)、営業利益230億円(20.8%増)、経常利益250億円(22.7%増)、親会社に帰属する当期利益170億円(21.9%増)を見込んでいる。

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