ファミマ/人型AIアシスタントに業務マニュアルの音声検索機能を追加
2024年08月02日 15:28 / IT・システム
ファミリーマートはこのほど、店長業務のサポートに用いる「人型AIアシスタント(名称:レイチェル/アキラ)」に生成AIを搭載し、業務マニュアルの音声検索を可能にした。
クーガーの開発した「人型AIアシスタント」は、同社の持つ「自然言語技術」「ゲームAI技術」「膨大なデータを迅速に処理する検索技術」などを活用して、店舗運営に必要な情報をスピーディに提供するというもの。これまでスーパーバイザーによる店舗指導と併用することで、ファミリーマート店舗の運営力向上につなげてきた。導入店舗数は、2024年7月末時点で7000店舗に上る。
従来の業務マニュアル検索方法には、正しい情報を得るまでに時間や手間がかかるという課題があった。
各店舗の事務所に設置されているデスクトップ型端末「ストアコントローラー」を使うことで、必要に応じて「レジ操作やサービス商材の受付」「ストアスタッフの育成」「各機器の操作」などの情報を検索すること自体はできる。
だが場合によっては、自力で正しい情報にたどり着けず、業務手順を人に聞く必要があり、店舗責任者の不在時には、電話などで問い合わせをする必要があった。
そこで今回、人型AIアシスタントに生成AIを搭載。各業務マニュアルの音声検索が可能となり、店舗オペレーションの負担軽減につなげている。
また、人型AIアシスタントに生成AIを搭載したことで、割引やクーポン企画など過去の類似施策ごとの販売実績を確認できるようになり、施策内容や販売実績に応じた販売計画・売場づくりへの反映も可能になった。
ファミリーマートは、今後も人型AIアシスタントの導入店舗を拡大し、店長業務のサポートとともに店舗の省力化、スピーディな情報提供を売場づくりに活用していく。
■クーガー
https://couger.co.jp/
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