セブン&アイ/クシュタール社の買収提案などについて株主向け公開レターで説明
2025年03月10日 12:07 / 経営
セブン&アイ・ホールディングスは3月10日、買収提案を受けているカナダのアリマンタシォン・クシュタール社との協議の進行状況などについて、株主向けの「公開レター」で説明を行った。
公開レターによると、セブン&アイはクシュタール社から提案を受けた後、特別委員会を立ち上げて検討を行ってきた。現在もクシュタール社と建設的な協議を継続しており「いかなる第三者からの提案も拒否することを推奨していない」としている。
また、セブン&アイとクシュタール社の統合について、アメリカの独占禁止法関連の課題に対処する必要性について言及。特別委員会では、アメリカの「サークルK」を含むすべての店舗の一括売却や、クシュタール社と買い手が2000以上の店舗の売却契約を締結することを最終的な統合契約締結の前提条件とすること、などの対応策をクシュタール社に提案している。クシュタール社は最近になって、これらについての検討に合意したという。
公開レターでは、次期社長兼CEOとして、スティーブン・ヘイズ・デイカス氏を任命したことについても説明。「デイカス氏が今後当社を率いるのに最適な人物であり、指名委員会で討議を重ねた『当社CEOのあるべき姿像』の基準を、他の誰よりも満たしていると確信している」とした。
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