アスクル 決算/6~2月輸入品の原価増などで営業利益21.6%減、通期下方修正

2025年03月19日 15:31 / 決算

アスクルが3月18日に発表した2025年5月期第3四半期決算によると、売上高3588億3300万円(前年同期比2.5%増)、営業利益98億100万円(21.6%減)、経常利益96億5600万円(21.4%減)、親会社に帰属する当期利益61億1000万円(62.2%減)となった。

アスクル

eコマース事業の売上高は3524億9700万円(2.7%増)、営業利益は99億5600万円(21.0%減)。為替影響などによる売上総利益率の低下に加えて、2026年5月期の期初に稼働予定の「ASKUL関東DC」に係る地代家賃の固定費の増加もあり増収減益となった。

ASKUL事業の売上高は1.9%増。従来型オフィス用品(オフィス家具、インクやトナー、文具など)に対する需要は伸び悩むも、生活用品、メディカルは堅調に推移した。

仕入原価の高騰を背景とした断続的な商品値上げや配送バー改定などで客単価が増加するも、客数は減少している。

中小企業向け売上高は需要回復遅れによる購買金額に伸び悩むも、中堅大企業向け売上高が堅調に推移した。

LOHACO事業の売上高は、LINEヤフーと連携した販促施策などの効果もあり4.1%増加している。

利益面では、コピーペーパーなどの輸入商品について、為替影響により仕入原価が増加し、売上総利益率が低下した。

前期に実施した配送バー改定により、顧客のまとめ買いが継続。一箱あたりの売上単価が改善するとともに、売上高配送費比率が低下し、配送費を逓(てい)減している。

また、「ASKUL関東DC」の賃借開始により、地代家賃や来期稼働に向けた準備費用(合計11億2500万円)が発生した。

通期は、売上高が期初計画よりも減少する見込みであるため、売上高と各段階利益を下方修正する。

売上高は200億円減の4800億円(前期比1.8%増)、営業利益は40億円減の140億円(17.4%減)、経常利益は40億円減の137億円(17.9%減)、親会社に帰属する当期利益は27億円減の85億円(55.6%減)を見込んでいる。

アスクル/6~11月、eコマース事業堅調も為替影響などで営業利益16.8%減

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