フジ 決算/2月期営業利益14.3%減、人件費増響く
2025年04月10日 18:24 / 決算
フジが4月10日に発表した2025年2月期決算によると、営業収益8089億2800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益129億5300万円(14.3%減)、経常利益143億1500万円(17.6%減)、親会社に帰属する当期利益38億1800万円(48.7%減)となった。
同社は2024年3月1日、フジを存続会社とし、フジ・リテイリング、マックスバリュ西日本を消滅会社とする吸収合併を実施した。
賃上げの継続的な実施に加え、将来に向けた投資としてのスクラップ&ビルドや既存店の活性化を推進。施設保全に向けた修繕を積極的に行った。
また、年初の新生フジ誕生祭などの販促、本社移転などを計画通り実施したことで、販売管理費および一般管理費は2365億5400万円(6.6%増)となり、減益となっている。
スーパーマーケット事業の売上高は、食料品を中心に堅調に推移し前年同期比1.8%増となった。
節約志向の高まりに対応した価格訴求として、「全力プライス」「毎日が安い」「55プラスポイント」などのEDLP(エブリデイ・ロー・プライス)商品を強化した。
消費の二極化に対応した価値訴求として、「健康」「美容」「簡便」「ぜいたく」「環境」をテーマとした商品の提供に努めた。
既存店の活性化では、即食・簡便商品を拡大する最新MD(マーチャンダイジング)導入、駐車場やレストスペース等設備の刷新、セルフレジの拡充などを行っている。
店舗面では、第3四半期までの31店舗に続き、2025年1月にマックスバリュ大)店(神戸市北区)、フジ南岩国店(山口県岩国市)、マルナカ大洲店(愛媛県大洲市)の3店舗を出店した。
スクラップ&ビルドにより、第3四半期までの2店舗に加え、12月にマックスバリュイオンタウン楽々園店(広島市佐伯区)、フジ新居浜店(愛媛県新居浜市)の2店舗をオープンした。
ディスカウントストア事業の売上高は1.8%減。
既存店の活性化では3月にザ・ビッグ防府店(山口県防府市)、7月にザ・ビッグ美祢店(山口県美祢市)、9月にザ・ビッグ奥田南店(岡山市北区)をしました。一方、業態変更によりザ・ビッグ防府東店(山口県防府市)を閉店した。
次期は、営業収益8150億円(0.8%増)、営業利益155億円(19.7%増)、経常利益168億円(17.4%増)、親会社に帰属する当期利益55億円(44.0%増)を見込んでいる。
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