Gap Inc.は5月20日、2017年1月の会計年度末までにOld Navy(オールドネイビー)ブランドを日本市場から撤退すると発表した。
Old Navyはブランドの成長が最も見込める市場に焦点を絞り、戦略的な取組みを行うため、日本で展開している53店を2017年1月末までに、順次、閉店する。
2016年度第一四半期決算報告の一環として発表した計画で、業績を改善するためにOld Navyブランドをより優位な位置付けに置き、将来に向けた基盤を構築する。
Old Navyのグローバルプレジデントのソニア・シンガル氏は、「撤退は、献身的かつ熱意に溢れた従業員に影響を与えるだけに、非常に厳しい決断でした。業務の移行に取り組むと同時に、影響を受けるチームメンバーのサポートに尽力していく所存です」とコメントしている。
日本において、GapとBanana Republicへの投資に焦点を絞る。Gapは1995年、Banana Republicは2005年にそれぞれ日本市場に参入した。
アート・ペック最高経営責任者は、「日本はGapとBanana Republicブランドにとって魅力的な市場であり続けると同時に、日本国内で合わせて200店以上を運営しており、私たちのグローバルポートフォリオの中で重要な位置づけにあることに変わりありません」とコメントしている。
「日本市場における自社の長い歴史と確固たとした地位があれば、店舗とオンラインの両ビジネスで消費者を獲得し続けることができると確信しています」(同氏)。
Gapについては、すでに店舗の見直しを実施済み。Banana Republicについては、米国外の海外店舗の見直しを今後、実施する予定で、日本の店舗についての計画は未定となっている。
現在、Old Navyは世界各国に1000店以上を展開する。当面の間、Old Navyブランドの成長は、最近進出し直営店舗を展開するメキシコ市場を含む北米に軸を置くほか、中国市場とフランチャイズ事業が中心となる。
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