ニトリ/ネットショップと連動、店舗に「手ぶら de ショッピング」導入
2017年06月30日 16:00 / トピックス
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ニトリは6月30日、ニトリアプリを活用した新サービス「手ぶら de ショッピング」の導入を開始した。
手ぶら de ショッピングは、ニトリアプリの機能の一つで、店舗で購入したい商品バーコードをお客のスマートフォンで読み取ると、買い物リストが作成されるサービス。
買い物リストは、ネットショップと連動しており、ネットショップでそのまま購入するか、店頭の宅配受付で精算し、宅配の手配をするかを選択できるのが特徴。
車での来店客が少なく、徒歩での来店客が多い、都市型店舗の出店が増加したことに対応した施策。
これまで、店頭で購入した商品の宅配では、一度、商品をお客自身がピックアップし、宅配受付で商品のバーコードを読み取る必要があった。
宅配受付で、購入商品のリストを作成し、そのリストに基づき、ネットショップを管轄する物流センターから商品をお客へ届けていた。
都市型店舗は、売場面積が郊外型店舗と比べて小さく、店頭在庫が少なくなるため、品切れしやすい課題があり、品切れを防ぐ工夫をしていた。
一方で、お客が商品を売場から持ち運ぶ手間と、お客が持ち込んだ商品を店頭に戻す作業が発生していた。
手ぶら de ショッピングでは、お客が商品を持ち運ぶ手間がなく、従業員が商品を棚に戻す作業も削減され、双方にとってメリットがあるシステムとした。
2017年5月末から、「ニトリ新宿タカシマヤタイムズスクエア店」で試験導入し、6月30日にオープンした「ニトリ渋谷公園通り店」から本格導入を開始した。
ニトリ渋谷公園通り店は、ニトリ初の9フロアの店舗で、手ぶら de ショッピングの効果が期待できるという。
ただ、現状では、商品の購入にあたって、店舗限定セール商品の価格が、ネットショップとは異なるといった課題がある。
店舗限定セール商品は、店舗で精算しないとセール価格では購入できないが、今後、システム的な対応を検討したいという。
今後、新宿タカシマヤタイムズスクエア店、渋谷公園通り店以外の店舗でも、同様のサービスに対応する予定だ。
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