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日本ハム/4~12月、食肉事業が苦戦し営業利益29%減

2019年01月31日 09:30 / 決算

日本ハムが1月31日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算は、売上高9537億6100万円(前年同期比2.1%減)、営業利益338億6100万円(29.0%減)、税引前利益346億8400万円(34.3%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益240億4600万円(33.6%減)となった。

加工事業本部では、ハム・ソーセージ部門は、コンシューマ商品では、積極的な店頭販促を実施した「シャウエッセン」が堅調に推移し、包装形態を変更し使い勝手を良くした「アンティエ」などの主要ブランドが順調に伸長したが、PBが伸び悩み、部門全体の売上げは前年を下回った。

加工食品部門は、コンシューマ商品では、主力の「中華名菜」に加え、「シャウエッセンピザ」などの新商品をシリーズに加えた「石窯工房」が好調に推移し、部門全体の売上げは、前年を上回った。

加工事業本部の売上高は前年同期比0.6%減の2730億4600万円、営業利益は5.8%増の78億6600万円。

食肉事業においては、「桜姫」「麦小町」などブランド食肉を中心に、店頭販促など積極的な提案・営業活動を行ったが、国産豚肉、国産鶏肉相場が前年に比べ下落し、加工原料向け輸入豚肉の販売量が減少、輸入鶏肉の国内供給量が増加し価格が軟調に推移したことなどにより、売上高は減収。

利益も、国産豚肉、国産鶏肉の相場下落や飼料価格の上昇による影響が大きく、減益となった。

売上高は3.0%減の5832億6200万円、営業利益は25.9%減の287億300万円。

関連企業本部では、水産部門は、相場高騰と競争激化による水産原料の販売苦戦により、量販店チャネル、寿司店以外の外食店チャネルへの販売が減少。

乳製品部門のうち、ヨーグルト・乳酸菌飲料は、主力のバニラヨーグルトは堅調に推移したが、スムージーシリーズを中心とした乳酸菌飲料やドリンクヨーグルトの販売が競争激化により苦戦したことで、売上げは前年を下回った。

売上高は5.2%減の1217億600万円、営業利益は56.5%減の10億6800万円。

海外事業本部では、アジア・欧州事業は低調だったが、米州・豪州事業の売り上げが好調だった。

売上高は1.8%増の1974億5900万円、営業損失は19億5800万円(前年同期は30億3300万円の営業損失)。

2019年3月期通期の連結決算は売上高1兆2500億円(前期比0.7%増)、営業利益300億円(34.5%減)、税引前利益270億円(48.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益190億円(49.4%減)を見込んでいる。

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