H2O/4~12月営業利益7億円、売上増で回復
2022年02月10日 11:10 / 決算
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エイチ・ツー・オーリテイリングが2月10日に発表した2022年3月期第3四半期決算によると、売上高3713億300万円、営業利益7億2000万円(前期は10億800万円の損失)、経常利益20億1200万円(前期は1億100万円の損失)、親会社に帰属する当期利益129億3700万円(前期は81億900万円の損失)となった。
売上高は、期首より新収益認識基準を適用し、消化仕入れ契約に基づく売上高等の計上方法を変更した結果、売上高は3713億300万円。一方、これら会計処理方針の変更による影響を除外した前期までの売上高に相当する「総額売上高」では5671億4900万円となり、緊急事態宣言を受けた店舗の休業や縮小営業が前期に引き続き発生したものの、実質ベースでは前年同期比2.8%増となっている。
利益面では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、前年同期よりも売上高が回復したことから、黒字転換した。
百貨店事業の総額売上高は2824億5700万円(11.8%増)、営業利益は10億6000万円(前期は営業損失9億6300万円)。阪急阪神百貨店において、休業期間中の人件費や家賃、償却費など36億5200万円を特別損失に計上している。
緊急事態宣言解除後は、外出機会や対面のコミュニケーションシーンの増加に伴い、ファッションやギフトのニーズが高まり、第3四半期(10~12月)における全店の取扱高は11.0%増となった。
建て替え工事を続けていた阪神梅田本店は、2021年10月8日に先行オープン、12月8日に1階から9階がフルオープンした。外食・中食・内食のあらゆるシーンへの提案を強化し、4フロアに展開を拡大した食を中心に顧客の反応は高く、幅広い顧客層の来店につながったという。
また、2021年12月15日付の関西スーパーマーケットとの株式交換による経営統合に伴い、関西スーパーマーケット、KSP、KS分割準備の3社を「食品事業」に含めており、第3四半期連結会計期間においては貸借対照表のみを連結している。
食品事業は、総額売上高が2258億6000万円(1.1%増)、営業利益は39億2600万円(22.1%減)。
イズミヤは増収減益。既存店売上高は2.8%減(客数0.4%減、客単価は2.5%減)だった。新型コロナウイルス感染症再拡大の影響から、広域商圏型の店舗は苦戦したが、小商圏型の店舗が好調に推移した。今期は、八尾店や八幡店など、スーパーセンター業態の改装を実施した。販売費・一般管理費については、チラシ再開に伴う広告宣伝費などが増加した。
阪急オアシスは減収となったものの、売上総利益率の改善により、販売費・一般管理費の増加を吸収し、増益となっている。阪急オアシスにおいては、高利益体質への転換を基本方針として掲げ、マーケット対応力の強化などに取り組み、既存店売上高0.1%増(客数1.0%増、客単価0.9%減)となった。
緊急事態宣言発令中は都心型店舗の売上が苦戦したものの、郊外住宅立地型店舗が好調に推移したことなどにより、既存店売上高は前年を上回った。また、今期は神戸三宮店を出店するとともに、商圏ニーズの変化に対応したMD変更や買い回り動線の改善など4店舗の改装を実施した。販売費・一般管理費については、諸費などを抑制したものの、イズミヤ同様、前年コロナ禍における販促費抑制の反動などを受けて広告宣伝費が増加し、前年実績を上回っている。
通期は、売上高5150億円、営業損失10億円、経常利益5億円、親会社に帰属する当期利益110億円を見込んでいる。
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