アークス/3~5月増収増益、物価高対策で「CGC商品」販売強化
2023年07月04日 16:25 / 決算
- 関連キーワード
- アークス
アークスが7月4日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、売上高1429億円(前年同期比3.3%増)、営業利益39億8200万円(3.5%増)、経常利益44億5500万円(5.8%増)、親会社に帰属する当期利益30億800万円(4.7%増)となった。
既存店の売上高は2.8%増、客数は0.8%増と堅調に推移した。物価上昇に伴い既存店の1点単価は6.1%増となった一方、1人当りの買い上げ点数が3.8%減少した結果、客単価は2.0%増だった。
電気料金を中心とした販管費の増加により、売上高販管費率は0.4ポイント上昇して22.5%となった。しかし、売上高の堅調な推移や商品構成、特売内容の見直しにより売上総利益率が0.4ポイント上昇の25.3%となったことから、増収増益を計上している。
物価高対策として、同社グループのプライベートブランド商品 と位置付けている「CGC商品」の販売を強化。従来以上にシジシージャパンと連携し、新商品の開発、産地開発における原材料調達まで踏み込んだアプローチのほか、積載率向上による物流効率化、容器・包装資材の削減などにも取り組んだ。
ラルズが運営する「アークスオンラインショップ」は、配送拠点を4店舗から6店舗に増強し配送地域を拡大。介護施設・幼稚園といった法人取引も推進している。また、ベルジョイスにおいて6月より「アークスオンラインショップ」をスタートしており、今後、グループ各社に展開する。
店舗施策は、新規出店として、4月に北海道歌志内市に「Da*marche歌志内店」(道北アークス)を開店した。盛岡市の「ジョイス盛岡西バイパス店」(ベルジョイス)を改装し、東北地域で5店舗目のスーパーアークス業態となる「スーパーアークス盛岡西バイパス店」としてリニューアルオープンした。
また、同社とベルジョイスは、岩手県内陸・沿岸部でスーパーマーケット4店舗を展開するみずかみと経営統合へ向けた検討・協議を進めていくことについて、5月に基本合意書を締結している。
通期は、売上高5820億円(2.8%増)、営業利益148億円(0.2%減)、経常利益162億円(1.5%減)、親会社に帰属する当期利益99億5000万円(0.0%増)を見込んでいる。
■アークスの関連記事
ベルジョイス/「スーパーアークス 盛岡西バイパス店」一物3価を導入
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。