コジマ 決算/9~5月は、売上高微減も接客強化で営業利益38.7%増

2024年07月11日 17:23 / 決算

コジマが7月11日に発表2024年8月期第3四半期決算は、売上高1987億900万円(前年同期比1.4%減)、営業利益45億200万円(38.7%増)、経常利益46億8900万円(35.3%増)、四半期純利益32億5200万円(50.0%増)となった。

3月~5月の売上高は、携帯電話が、新生活需要等の高まりから好調に推移し、エアコンが気温上昇や早期買い替えの販売施策を実施してきた影響により好調だったため、前年同期を上回った。利益面は、引き続き店舗における接客力強化に取り組み、大型白物家電を中心に付加価値の高い商品の販売を強化したことに加えて、EC事業における利益重視の体制強化として、自社サイトの機能強化や、各サイトごとに販売商品最適化を実施してきたことにより、売上総利益率が大きく改善した。

また、販売費・一般管理費は、紙媒体のチラシ広告やテレビCMの効果を見直し、デジタル広告やスマートフォンアプリを活用したことによる広告宣伝費の削減や、節電対策の実施による水道光熱費の削減など、経費コントロールに努めてきたことから、各段階利益は前期を大きく超えた。

店舗における販売員の「接客力・専門性の強化」に継続して取り組み、2023年10月に開設した「上板橋研修センター」(東京都板橋区)で、基礎的な商品知識から実際の接客までを一貫して学ぶことができる研修プログラムを導入し、販売員一人ひとりの接客レベルを向上させた。

販売員向けにエアコン設置工事研修を実施し、エアコン販売の知識向上を図ることで、より省エネ性能に優れた高付加価値商品を提案できるよう育成に努めた。接客対応の時間をより長く確保するため、電子棚札の導入店舗を拡大し「業務効率の改善」をすすめた。商品の機能説明だけではなく、生活シーンに寄り添った付加価値の高い商品を提案できる接客を強化することで、他社との差別化を図り、収益の増加と生産性の向上に努めた。

また、「集客力の強化」に取り組み、お客から好評となっているミニ四駆大会や、地域の企業・自治体と連携したイベントを積極的に開催するなど、来店客に楽しんでもらえる機会の創出に取り組んだ。

「EC事業」において、自社サイトである「コジマネット」の機能強化を図り、商品紹介コンテンツのリッチ化や「コジマ×ビックカメラカード」で無金利分割60回までの支払方法を導入した。付加価値の高い大型家電製品は、より買い物しやすいサイト作りを進め、収益向上を図った。「住設事業」は、引き続き、住設部門の売場を充実させた店舗リニューアルを進めることで、スマートハウスの提案を強化し、太陽光発電や蓄電池等の再生エネルギー関連商品の拡販を強化した。加えて、外壁屋根の塗装や修繕リフォームの認知度向上にも取り組み、売上の拡大を図った。

通期は、売上高2679億円(0.0%)、営業利益53億円(10.0%増)、経常利益55億円(6.9%増)、当期純利益34億円(18.5%増)の見通し。

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