トリドールHD 決算/4~12月増収増益、丸亀製麺が過去最高の業績
2025年02月14日 14:45 / 決算
トリドールホールディングスが2月14日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上収益2017億8700万円(前年同期比17.1%増)、営業利益115億3700万円(1.6%増)、税引前利益111億6200万円(4.8%増)、親会社に帰属する当期利益59億7700万円(3.9%減)となった。
売り上げ面は、丸亀製麺、「コナズ珈琲」「ずんどう屋」など国内その他、海外事業の全セグメントで増収。第3四半期連結累計期間で過去最高となっている。
利益面では、丸亀製麺では原材料費や人件費の増加を増収で吸収し、事業利益も、第3四半期連結累計期間で過去最高となった。
一方、国内その他セグメントは原材料費の高止まりや出店に伴う費用の増加などにより、事業利益は減益。海外事業も、一部地域の市況悪化の影響もあり、減益を計上している。
丸亀製麺の売上収益は972億900万円(12.1%増)、事業利益159億7100万円(15.4%増)。
コチュジャンやオイスターソースを入れることで、やみつきになる味わいを生み出す「俺たちの豚汁」シリーズが、約156万食を販売する大ヒットとなった。
新カテゴリーとなる商品として、うどん生まれの「丸亀うどーなつ」を2024年6月25日から全国の丸亀製麺にて販売開始。約半年間で累計販売数が1000万食を突破した。
中でも12月3日に販売開始した「丸亀うどーなつチョコ味」が想定販売数の2倍を超える大ヒットとなっている。
国内その他の売上収益は第3四半期連結累計期間で過去最高の260億6800万円(24.5%増)となった一方、事業利益は原材料費の高止まりや出店に伴う費用の増加などにより、33億5500万円(9.6%減)だった。
コナズ珈琲は、季節限定フェア商品や店舗内外でのイベントによる集客に加えて、オンライン・オフラインでの情報発信やSNS活用などの強化が奏功し、客数が大幅に増加した。
2024年10月24日にオープンした板橋店(東京)、12月4日にリニューアルオープンした寝屋川店(大阪)はそろって国内トップクラスの売り上げとなり、セグメントの増収に貢献したという。
豚骨ラーメンのずんどう屋は、10月31日に埼玉県初出店となる所沢店をオープンし、11月28日には高槻赤大路店(大阪)をオープンし、全国100店舗に到達した。
海外事業の売上収益は、前第2四半期から連結したFulham Shoreの効果もあり、第3四半期連結累計期間で過去最高の785億1000万円(21.3%増)と大幅な増収。一方、事業利益は、市況の悪化により、19億3200万円(前年同期比34.5%減)と減益を計上している。
通期は、売上収益2650億円(14.2%増)、営業利益116億円(1.9%増)、税引前利益102億円(3.3%減)、親会社に帰属する当期利益49億円(10.2%減)を見込んでいる。
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