イズミ 決算/3~8月増収増益、客数・客単価の伸び悩みで通期業績は下方修正
2025年10月14日 16:51 / 決算
イズミが10月14日に発表した2026年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益2810億3700万円(前年同期比17.8%増)、営業利益126億8500万円(5.1%増)、経常利益126億1400万円(1.8%増)、親会社に帰属する当期利益80億8400万円(1.5%減)となった。
2024年8月に西友からサニー事業を承継したことによる店舗数増加と、2024年2月に発生したシステム障害からの回復による販売増が寄与し2桁増収に。
販売費及び一般管理費は、サニー事業の承継に伴う人件費、賃借料とのれん償却費などの増加に加え、前年のシステム障害の影響で抑制していた広告宣伝費の増加などにより15.6%増となったものの、営業利益は増益を確保した。
主力の「小売事業」は、システム障害の影響が一巡し、直営売場は客数が大きく回復し販売は堅調に推移。既存店売上高(テナント専門店を含む)は3.1%増、テナント専門店を除く直営ベースでは3.3%増となった。
同事業の営業収益は2718億3000万円(18.2%増)、営業利益は95億3000万円(1.7%増)となった。
「小売周辺事業」は金融事業や施設管理事業で、「小売事業」の営業が正常化したことなどの影響で増収増益となった。営業収益は262億8900万円(16.8%増)、営業利益は29億700万円(16.7%増)だった。
イズミは、生活防衛意識の高まりによる節約志向が顕著となり、客数・客単価の伸び悩みが見られることなどから、同日付で通期業績予想を下方修正している。
その結果、通期業績予想は、営業収益が198億円減の5703億円(8.8%増)、営業利益が43億円減の264億円(2.6%増)、経常利益が43億円減の261億円(0.3%増)、親会社に帰属する当期利益が31億円減の152億円(23.5%増)を見込んでいる。
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