ワールド 決算/3~11月売上収益1%増の1670億円、ECが好調に推移
2025年01月08日 17:18 / 決算
ワールドが1月8日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、売上収益1670億3600万円(前年同期比1.0%増)、営業利益142億8100万円(3.3%減)、税引前利益134億3500万円(4.8%減)、親会社に帰属する当期利益83億7800万円(2.6%増)となった。
売上収益では、前年の新型コロナウイルス感染症の5類移行による店頭回帰の押し上げ効果は一巡したものの、好調なEC売上がカバーする状況が継続した。なお、決算期を3月末から2月末に変更したことで、年間で最も売上額が大きい12月が期間外となるマイナス影響があるなど、前年同期比較での累計期間の差異が発生している。
利益面は、端境期の品ぞろえや四半期評価ルールへの適応に課題を残したものの、店舗・EC両販路でプロパーを重視した売り方に努めた結果、売上総利益率は60.2%と前年同期の水準並みを確保した。
販売費・一般管理費は、従業員処遇の改善に伴う人件費の増加により販管費率が51.7%と前年同期から0.4ポイント上昇した。
主力事業であるアパレルブランドを中核とするブランド事業は、決算期変更に伴う累計期間の差異の影響により売上収益が1465億9000万円(0.4%減)、セグメント利益が87億8800万円(21.3%減)と減収減益となっている。
通期は、デジタル事業とプラットフォーム事業が期初想定を超えて伸張したことなどを受け、利益を上方修正した。その結果、売上収益2300億円、営業利益は10億円増の165億円、税引前利益は9億5000万円増の155億円、親会社に帰属する当期利益は26億円増の111億円を見込んでいる。
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