バローHD 決算/4~12月営業収益6%増、主力のSM事業で鮮魚部門が好調

2025年02月12日 14:41 / 決算

バローホールディングスが2月12日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、営業収益6469億6600万円(前年同期比6.0%増)、営業利益183億2700万円(0.2%減)、経常利益206億1200万円(0.1%増)、親会社に帰属する当期利益117億7300万円(5.2%増)となった。

バローホールディングスのロゴ

主力のスーパーマーケット(SM)事業は、営業収益が3670億1800万円(6.7%増)、営業利益が152億500万円(4.5%増)となった。

関西エリアのドミナント戦略を進め、バローが大阪府内6店舗目となる「SMバロー松原別所店」を出店。また、八百鮮が兵庫県内2店舗目の「八百鮮垂水駅前店」、ヤマタが「たこ一六甲道店」を新設した。

既存店売上高は4.8%増加。高値が続く野菜に加え、寿司を強化した鮮魚部門が年末商戦で売上目標を上回った。人件費や水道光熱費は増加したものの、営業総利益の増加で吸収し、増収増益を達成。第3四半期末のSM店舗数は10店舗を新設、3店舗を閉鎖し、グループ合計324店舗となった。

ドラッグストア事業は、営業収益1343億5600万円(3.9%増)、営業利益31億7400万円(21.2%減)と増収減益。残暑の影響で夏物商材は好調だったが、冬物商材はスキンケア関連以外が不調。12月はインフルエンザ流行で風邪薬などの販売が伸び、調剤部門は大幅に拡大した。既存店売上高は1.7%増加したが、人件費や店舗の新設・改装費用の増加を補えなかった。

ホームセンター事業は、営業収益964億4000万円(3.1%増)、営業利益25億4000万円(10.8%減)。残暑の影響で秋冬物季節商品の出足が鈍かったものの、防災用品や防犯用品の需要が堅調だった。EC部門も売上を伸ばし、主要3社の既存店売上高は0.5%増加した。

ペットショップ事業は、営業収益214億4700万円(1.5%増)、営業利益6億3500万円(30.4%減)。犬猫の生体販売は減少したが、プレミアムフードや冷凍フードが好調で、トリミングなどのサービス部門も伸長した。2024年12月には「犬の家」を子会社化し、グループ店舗数は180店舗となった。

スポーツクラブ事業は、営業収益77億8100万円(5.1%増)、営業損失は2億9300万円(前年同四半期5億5300万円の営業損失)。流通関連事業は、営業収益167億3900万円(32.9%増)、営業利益35億8800万円(17.6%増)だった。

通期は、営業収益8400億円(4.0%増)、営業利益235億円(2.9%増)、経常利益264億円(3.1%増)、親会社に帰属する当期利益123億円(3.0%増)を見込んでいる。

バローHD 決算/4~9月営業利益6.4%減、ドラッグストアの人件費増など響く

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

決算 最新記事

一覧

スーパーマーケットに関する最新ニュース

一覧

ドラッグストアに関する最新ニュース

一覧

バローに関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧