フクシマガリレイ/食品工場、厨房、未来型店舗そろう「共創ラボ」

2019年11月26日 17:10 / 流通最前線テクノロジーズ

フクシマガリレイは11月22日、大阪市西淀川区の本社にオープンイノベーション施設「MILAB(ミラボ)」を開設し、報道陣に公開した。

<ミラボ>
ミラボ

「ミラボ」は、ガリレイグループと取引先、異業種提携企業、大学、研究機関などと連携し、新たな技術、アイディアを生み出す施設を目指し開設された。

<最新厨房機器を備えたキッチン>
最新厨房機器を備えたキッチン

本社1、2、8階に設置。1階には、最新厨房機器を備えたキッチン・ベーカリー、調理から冷却・凍結、食味まで一貫した環境で検証できる食品工場研究室、AI活用したスマートストア、2階は食に関わるスタートアップなどが入居できるオフィス、イベントスペース、8階は交流の場、フリーアドレスオフィスにもなる社員食堂としている。

<福島裕社長>
福島裕社長

同日行われた新本社完成披露会で福島裕社長は、「新本社は、岡山、滋賀の工場に続く第3の工場と位置付けている。自前主義にこだわらず、様々な企業とコラボし、生まれたアイディアをミラボで実際に形にできる。共創、情報発信、人材交流の場として育てていきたい」と説明した。

■食品工場・テストキッチン・研究設備そろう

<ベーカリーの厨房を再現>
ベーカリーの厨房を再現

最新厨房機器を備えた「ミラボ キッチン」は、冷温機器、電子レンジ、コンロ、IHがそろい、集中配管システム、天井換気システムも導入。厨房のオペレーションのイメージ取り、時間調整、メニューの試作、調理トレーニング、社内研修会などが実施できる。

<各種トンネルフリーザーを設置>
トンネルフリーザー

室内に存在しない機器、顧客の調理機器も持ち込める。

<テストキッチン>
テストキッチン

「ミラボ食品工場研究室」は、テストキッチン、食品工場、環境試験室で構成される。テストキッチンで作成した試作品は、各種フリーザーで冷蔵・冷凍、次のラインに搬送され、実際の食品工場に近い形で製造の流れを体験できる。

<実際に試作品を冷凍できる>
実際に試作品を冷凍できる

「環境試験室ゾーン」では、温度10度~35度、湿度30%~70%の設定でき、低温、高温多湿の試験が実施可能となっている。

<食品研究室>
食品研究室

「食品研究室」は、製品・食品の分析をする機器類、電子顕微鏡などを備えた。

<ミラボストア>
MILABストア

また、「ミラボストア」では、AIカメラ搭載の「AIリテールショーケース」、AIカメラ、デジタルサイネージ、セルフ会計システム付デジタルカートを備え、未来型の店舗を体験できる。

■ベンチャー向けオフィス、従業員食堂も

<商談などに利用できるサロン>
サロン

2階には、商談などに利用できるサロン、インキュベーション施設として利用するオフィスを設置した。

<ベンチャーのサテライトオフィス利用も>
サテライトオフィス

入居企業は、1階の設備などを利用し、試作品の作成、入居企業同士のコラボ、フクシマガリレイのサポートによる販路拡大などに取り組む。現在、缶詰の共同開発・協力工場による少量生産などを手掛けるカンブライト、放牧牛・豚の赤身肉を提供するGOOD GOOD、スープ専門店なども運営する農業ベンチャー日本農業のサテライトオフィスとしての入居が決まった。

<社員食堂>
社員食堂

さらに、8階に設けた社員食堂は、社内外の交流の場、1階で試作した製品の試食、厨房レイアウトの提案などに活用する。

<フクシマガリレイ新本社>
フクシマガリレイ新本社

■フクシマガリレイ「MILAB(ミラボ)」
所在地:大阪市西淀川区竹島2-6-18 1、2、8階
TEL:06-6477-2011(代表)
https://www.fukusima.co.jp/

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

テクノロジーズ 最新記事

一覧

経営戦略に関する最新ニュース

一覧

フクシマガリレイに関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧