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ブロンコビリー/19年ぶり輸入解禁ウルグアイ産「サーロインステーキ」

2019年05月20日 16:30 / 商品

ブロンコビリーは5月27日、全136店舗でウルグアイ産「炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ」を販売する。21日、都内で新メニュー発表会を開催した。

<ウルグアイ産 炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ>
ウルグアイ産 炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ

2月からウルグアイ産牛肉が19年ぶりに輸入解禁になったことに合わせて、販売するもの。日本国内のレストランチェーンでは、ブロンコビリーが初めて販売する。

単品価格は150g税別1480円、200g1780円、300g2480円、400g3180円。人気メニューの「極み炭焼き ブロンコハンバーグ」とのセットメニュー(ハンバーグ190g+ステーキ150g)1980円で販売する。

<竹市社長(左)とフェレール大使(右)>
竹市社長(左)とフェレール大使(右)

竹市克弘社長は、「日本国内のみならず、中国を含めて世界的に牛肉の需要が伸びており、アメリカ産牛肉の価格は2004年と比べて今は1.5倍以上高騰している。TPPの発効を受け、カナダやニュージーランドからの輸入が増えているが、新たな牛肉の産地開拓が必要だと感じていた。その中で、ウルグアイ産牛肉に着目した」と語る。

セサル・フェレール駐日ウルグアイ大使は、「今回の牛肉解禁は、日本とウルグアイの相互解禁であり、今後は日本の和牛もウルグアイで食べられる。ウルグアイ産の牛肉の品質が認められ、今回の取り組みにつながったことを大変、うれしく思う」とあいさつした。

ウルグアイ産牛肉は、牧草で育てられ、肥育期間は27~28カ月で1頭あたり520~530kgと、米国産の20カ月肥育の牛肉よりも個体は小さい。

竹市社長は、「日本まで船便で最低でも約50日間をかけて、輸入するため、品質管理や味わいの安定性でリスクはあるため、ウルグアイ産牛肉に着目する同業他社はほとんどない。私自身がこれまでに、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの牛肉精肉工場を視察しており、ウルグアイ産牛肉の品質に確信をもてたため、新メニューに採用した」と語る。

船便で最低50日、輸入後の加工工程を含めて約60日間、熟成させることで赤身の旨味を引き出した。産地では、もも肉、ヒレ肉、サーロインの価格差が小さいため、もっともニーズが高いサーロイン肉を輸入した。

ブロンコビリーは全国に135店を展開していおり、2カ月で約60トンのウルグアイ産牛肉を使用する予定で、年間では約400トン弱の使用を見込んでいる。

現在、ステーキの主力産地はオーストラリアだが、ウルグアイ産牛肉の使用が計画通りにすすむと、ステーキでは単品で最も販売数量の多い商品となるという。

<イベントの様子>
イベントの様子

ウルグアイ産牛肉は、赤身に旨味があるのが特徴で、赤身の旨味を生かすためには厚切りで焼く必要がある。

取締役の宮本卓商品部長は、「当社は2種類の炭を使用した炭火焼きを採用したことで、家庭ではできない外はカリッとナカはジューシーな食感のあるステーキを提供している。ウルグアイ産牛肉の旨さは薄切りでは引き出せない。当社の炭火焼きの強みが生かせる牛肉であり、主力商品に育てていきたい」と語った。

昨今の「肉食ブーム」の高まりにより、農林水産省発行の「食料需給表」によると、日本人の1日の肉消費量は平成の30年間で約27%増加した。

健康志向の高まりに伴い、タンパク質や野菜中心の食事を摂る意識も高まっており、最近では「赤身肉」に注目が集まっている。

赤身肉を好む健康志向の人に向けて、セットメニューとして、従来のサラダバー・ごはん又はパン・コーンスープの「ブロンコセット」(500円)のほか、サラダバーのみの「新鮮サラダバーセット」(400円)を設けた。

新たなセットメニューも投入することで、健康志向の女性のニーズも取り込んでいきたいという。

なお、5月20日は、東京・門前仲町で試食イベントを開催し、先着100人に、ウルグアイ産牛肉の試食を行った。

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