伊藤忠商事は、生体認証による本人認証・決済サービスを手がけるLiquidの第三者割当による株式を取得すると共に、業務提携を行い、キャッシュ・カードレスの認証市場へ参入した。
今回出資したLiquidは、生体情報にフォーカスした画像解析技術に加え、機械学習を利用したビックデータ解析技術により、高速処理を可能とする認証アルゴリズムを独自開発し、生体認証のみでの本人認証・決済サービスを提供するなど、次世代の社会インフラを支えるサービスを展開している。
クレジット・プリペイド・ポイントなど個人のカード保有枚数の増加、オリンピックなどによる、観光事業をはじめとした「決済」需要の高まり、ネットの情報漏洩リスクの高まりに伴うユニークパスワードの増加とその管理、スマートフォン端末の指紋認証普及に伴う生体データ提供の心理的ハードル低下など、昨今の社会環境は変化している。
日本のほか、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、中国、台湾などのアジア各国で、リテイル・エンタメ・金融・医療・スマートシティなどの市場に対して、同社サービスの普及促進を目指し、マーケティング支援・システム開発・販売活動を行う。
国内外でのベンチャー投資を積極的に推進している伊藤忠商事は、フィンテック分野を注力分野のひとつと位置付け、先進的な技術、サービスを創造する企業への資本業務提携を通じ、次世代の日本の社会インフラとなる金融システム構築の一翼を担うと共に、自社のグローバルネットワークを活かして、日本発のテクノロジーやサービスを今後も世界に広めて行くという。
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