マルミヤストア/丸久の電子マネー「マルカ」の導入開始
2018年05月30日 15:00 / IT・システム
リテールパートナーズ傘下で大分を中心に食品スーパーを展開するマルミヤストアは5月から、同じくリテールパートナーズ傘下の丸久が展開する電子マネー「マルカ」の導入を開始した。
大分県佐伯市の「マルミヤストア中ノ島店」から導入を開始し、順次、対応店舗を拡大し全39店にサービスを拡大する方針だ。
マルカは2015年に丸久で開始した電子マネーで、現在、丸久全店のほか中央フードを含め90店舗以上の店舗で利用できる。マルミヤストアがマルカを導入したことで、利用可能店舗は140店以上に拡大する。
マルミヤストアは、大分、宮崎、熊本、福岡でスーパーマーケットを展開し、2018年2月期の売上高は270億8200万円(前年同期比1.2%増)だった。
今回、マルミヤストアは、レジ周り業務の効率化とレジでの現金払いで発生する混雑の解消と、キャッシュレス決済のニーズへの対応のため、富士通エフ・アイ・ピーと凸版印刷が共同で提供するサーバー管理型電子マネーサービスを用いた、ハウス電子マネー「マルカ」サービスを導入した。
マルカは、現金チャージのみに対応した電子マネーで、税抜200円の買い物で1ポイントを付与し、500ポイント貯まると500円の買い物券を進呈する。
電子マネー導入にあたり、マルミヤストアは、電子マネーチャージ機として、沖電気工業(OKI)の「CZ-20シリーズ」(磁気ストライプ型)を導入し、各店舗に設置する予定だ。
CZ-20シリーズは、磁気ストライプカード型、ICチップ型、バーコード印刷型の各種電子マネーに対応している。
これまでの現金チャージ機は、お釣りが出ないタイプが主流で、高額紙幣の場合はお釣りがでないという課題があったが、釣り銭対応により、手元に高額紙幣しかないお客でも気軽に1000円からのチャージが可能となり、不必要な多額のチャージも回避できるため、電子マネーの利用促進に貢献できる。
コンパクトなボディーで、カウンターの上にも設置できる。専用置き台と組み合わせて自立型としての設置にも対応する。
入金された紙幣を出金に利用する機能により、お客が入金した紙幣も循環させるため、準備金を削減している。勘定日を定めて管理できるため、厳格に日々の集計を把握できる。
現金を装置から全て取り出す際は、カセットによる回収が可能。これにより現金取り扱いの厳格化も目指す。
ATMなどで培った媒体ハンドリング技術をベースに異物混入防止性能を向上させるなど、詰まり(ジャム)による停止を極力抑止する「止まらない」機能を盛り込んだ。これにより、操作を中断させること無く、スムーズなサービス提供を実現する。
自己精査機能により、装置内の現金を自動的に再計数することができ、現金在高の把握が簡単にできるため、現金管理の厳正化に貢献する。
OKIは今後、流通・小売業、飲食業の店舗向けにCZ-20シリーズを積極的に展開し、店舗の現金管理業務の効率化に貢献したいという。
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