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サイバーエージェント/グリーンローソンで接客ロボットの実証実験を開始

2022年11月28日 13:50 / IT・システム

サイバーエージェントの研究開発組織「AI Lab」は11月28日~12月18日、大阪大学大学院基礎工学研究科の先端知能システム(サイバーエージェント)共同研究講座、ローソンと共に、「グリーンローソン(ローソン北大塚一丁目店)」において、2種のロボットを用いた接客ロボットの実証実験を開始した。

<コミュニケーションロボット>
コミュニケーションロボット

実証実験では、商品そのものが自ら動いて販促活動を行う「自己推薦ロボット」と、人のように体を動かしながら商品の販促活動を行う「コミュニケーションロボット」、2つの異なる販促ロボットを用いた分業型推薦が、来店者の行動変化や購買促進にどのように影響するかを検証する。

近年、労働力人口の減少に伴ったサービス業における人手不足の深刻化に加え、ウィズコロナでは店舗内での声掛けや接客の場面において新しい販促手法が求められており、販売促進効果につながるロボット活用への期待と需要が高まっている。

これまでも「AI Lab」では、2017年から大阪大学大学院基礎工学研究科の先端知能システム共同研究講座とともに、商業施設や空港など様々なフィールドで自律型や遠隔式接客など、多角的な方面からロボットを活用した実証実験を行ってきた。

これまでの調査から、人のように体を動かす「コミュニケーションロボット」は集客力が高く、商品自ら動いてアピールする「自己推薦ロボット」は推薦(情報提示)能力が高いことが明らかになっている。この結果から研究プロジェクトでは、複数の異なる形態のロボットを用いて分業型の推薦を行うことが、より効果的な活用方法につながる可能性があると考えている。

実証実験は、各日の11時~19時に実施。「自己推薦ロボット」と「コミュニケーションロボット」それぞれが異なる役割を持って分業型にて販促活動を行うことにより、来店客の店舗内における行動変化や購買促進に対しどのような影響を及ぼすかを検証する。

サイバーエージェントでは、商品に動く・話しかけるなどの生命感を付与し、商品自らが機能や利便性を推薦しているように動くロボットの形態を「自己推薦ロボット」と定義している。また、コミュニケーションロボットは、人と円滑なコミュニケーションを取ることを目的に開発されたロボットを指しており、今回の実験では、ヴイストンが提供する卓上型コミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を使用する。

なお、2017年4月1日から発足した、サイバーエージェントAI Labと大阪大学大学院基礎工学研究科石黒浩教授との共同研究講座では、人と社会において調和的に関わることができる、ロボットを含めた対話エージェントの実現に向けた基礎技術の確立及び、人の持つ対話能力に関する科学的な知見の獲得を目指している。

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