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セガサミーHD/食品残渣をカメラで集計し、ロス削減を促すツール導入

2023年05月19日 16:42 / IT・システム

LEOCは5月19日、英国Winnow社製のAI技術で食品ロスを可視化するツール「Winnow」を、同社が受託運営するセガサミーホールディングスの社員食堂に6月中旬から導入すると発表した。

<導入イメージ>

国内の社員食堂におけるWinnowの導入は初めて。その第1号として、サステナビリティ経営を推進するセガサミーホールディングスが協力。同社およびグループ会社従業員が利用する社員食堂「JOURNEY’S CANTEEN」の厨房内に設置する。

コントラクトフード事業者として喫緊の課題である食品ロスの削減に向け、LEOCでは食材発注・調理・提供といった、サプライチェーンの各段階における施策を検討。その中でも、料理提供における「食数の適正化」を目指し、Winnowのテスト導入を決定した。

<製品の使用フロー>

Winnowのポイントは「把握・改善・環境」の3点。動体検知カメラを内蔵したAI搭載システムにより、食品残渣を食材品目別に集計し、廃棄コストや削減可能な食数、CO2排出量を算出する。収益に影響する食品ロスをランキングで確認できるため、無駄な食材を把握することが可能だ。加えて、オペレーションの改善や廃棄削減を促進するためのレポートも配布される。

今後、LEOCではセガサミーホールディングスの協力のもと、運用した実証データをもとに、ほかの給食事業所への導入可能性を検討、食品ロスと食材コストの削減に貢献していく。

なお、2013年にスタッフ1名のレストランでスタートしたWinnowは、現在、世界1700カ所以上で採用され、65カ国以上で事業を展開中。Winnowのユーザー全体で、年間3600万食を廃棄から救っているという。

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