キリン×ソフトバンク/AIで自動販売機の業務効率化、売上5%増見込む
2024年03月12日 14:08 / IT・システム
キリンビバレッジは3月12日、グループ会社が管理する自動販売機に、ソフトバンクが開発したAIを活用したオペレーション最適化サービス「Vendy(ベンディ)」を10月より順次導入すると発表した。「自販機のオペレーション業務効率化」と「設置先に応じた商品ラインアップの最適化」を実現するもので、2025年9月までに全国で約8万台の自販機に導入する予定だ。
<導入前後の業務フロー>
これまでにもキリンビバレッジは、オンラインシステムで自販機の販売状況を把握していたが、設置先ごとの商品ラインアップや補充数、巡回ルートなどは、担当者が設置先のニーズや気温変化などを考慮して、経験に基づいて計画していた。これらの属人的な業務プロセスにより計画にばらつきが生じ、商品のミスマッチのほか、品切れ・廃棄ロス発生、巡回ルートの効率化が課題となっていた。
今回導入する「Vendy」は、オンラインシステムで収集した自動販売機の販売データや巡回に伴うコスト情報などの各種データを学習して、AIで分析を行うというもの。売れ行きの良い商品アイテムを選定して、最適な商品ラインアップを提案。加えて、効率的な訪問タイミングや巡回ルート、補充本数までオペレーションに関わる一連の計画を自動生成するという。
さらに、売れ行きの良い商品アイテムの提案だけでなく、商品ブランド育成の観点も考慮した上での最適な商品ラインアップを提案できるため、顧客ニーズの充足と商品ブランド育成を両立できる。生成された計画は、パソコンの画面やスマートフォンの専用アプリで確認可能だ。
事前に実施した共同実証の結果を踏まえ、キリンビバレッジは「Vendy」導入により、自販機オペレーションに関わる業務時間の約1割の削減と、約5%の売上増を見込んでいる。業務を効率化して創出された時間を、新規設置先の開拓に充てることが可能だ。属人的な業務プロセス改善により、人材配置の柔軟性を高め、従業員の育成も促進できる。
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