トリエ京王調布/目標年商150億円、客数1000万人、全72店で開業
2017年09月27日 22:56 / 店舗レポート
京王電鉄は9月29日、東京都調布市に商業施設「トリエ京王調布」を開業する。27日、関係者向け内覧会を開催した。
トリエ京王調布は2012年に完了した「京王線・相模原線(調布駅付近)連続立体交差事業」によって、調布駅が地下に移転したことによって生まれたエリアを再開発した。
ファッション・雑貨・食物販・カフェ・レストランなどをそろえた駅ビルのA館、家電量販店のビックカメラが出店するB館、シネマコンプレックスの「イオンシネマ」を中心にカフェ・レストラン・サイクルショップが出店するC館の3館で構成する。
店舗数は、A館63店、B館2店、C館7店、合計72店。目標年商はシネマコンプレックス込みで150億円、レジ通過客数で1000万人が目標。調布駅の1日平均乗降客数は2016年度実績で、11万9639人だった。
敷地面積はA館約4000m2、B館約1700m2、C館約6200m2で、延床面積はA館約1万6000m2、B館約6000m2、C館約1万6000m2。売場面積は3館合計で約2万m2。
調布駅周辺は住宅地もあり、子育て世代のファミリー層の来店を想定している。
業種別のテナント構成比は、アパレル30%、雑貨30%、飲食・食物販40%で、雑貨の構成比を高めにした。これまでのファッションを中心とした女性をメインした駅ビルに、雑貨でプラスアルファの要素を入れた。
施設コンセプトは「調布らしいちょっとステキな生活」で、都心から近いながらも自然が多く残る調布の街の魅力を活かした、ナチュラルでスローなライフスタイルの発信を目指す。
63店を有する主力の駅ビルとなるA館は、調布駅周辺の既存の商業施設「東急ストア・調布とうきゅう」「調布パルコ」との住み分けを意識した。
1階の食品フロアには核店舗として、高級スーパーの成城石井を配置し、東急ストアとの住み分けを図った。
成城石井は、店舗で販売する食材を使用したメニューを提供するレストランを併設した初の「グローサラント」型店舗を出店する。
未来型旗艦店と位置づけ、ハンバーガー、ステーキ、パスタ、ピザなどを提供し、食品スーパーの楽しみ方でも差別化を図った。
2階、3階はファッションのフロアで、パルコにはないセレクトショップ型の店舗を中心に集めた。「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」「コーエン」「ニコアンド」や生活雑貨の「アフタヌーンティー・リビング」「ジョージズ」などを集積した。
2階では、スターバックスコーヒーが、こだわりのコーヒー豆を提供する「スターバックス リザーブ」業態で出店。調布パルコ2階の「スターバックスコーヒー調布パルコ店」との住み分けを目指した。
4階は、ライフスタイルフロアで、生活雑貨で東急ハンズの小型店「ハンズビー」、「くまざわ書店」、書店とコラボレーションした「カフェソラーレ」が出店した。
京王百貨店が、小型サテライト店舗「京王百貨店トリエ京王調布店」を出店した。調布駅を利用する40~60代の百貨店グレードの消費を求めるお客に対応する。
そのほか4階には、乳幼児など子ども連れのお客に対応し、キッズスペースやベビー休憩室も設けた。
5階はレストランフロアで、自然食バイキング「はーべすと」、定食&カフェ「おぼんdeごはん」、「北海道イタリアン ミア ボッカ」など11店の飲食店を集めた。
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