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ドン・キホーテ/東京都あきる野市に、生鮮スーパー「驚安堂」出店

2018年02月01日 20:34 / 店舗レポート

ドン・キホーテグループのライラックは2月1日、東京都あきる野市に「驚安堂あきる野店」をオープンした。

<驚安堂あきる野店>
驚安堂あきる野店

驚安堂は、ドン・キホーテグループの食品スーパーマーケット事業として、驚く安さの商品「驚安商品」をお客に提供するため、店舗演出を最小限にするなど、徹底したローコストオペレーションを推進することで、ロープライスでの商品提供を追求した業態。

小商圏で成立する小型店として開発を進めており、あきる野店の商圏は半径2km圏内、車で5分程度、人口2万4000人を想定する。

<店舗レイアウト>
店舗レイアウト

当初、驚安堂はビックコンビニのコンセプトで、2013年6月に桜上水に1号店をオープンし、大宮南銀店、目白店、梅島駅前店、日ノ出町店を展開していた。

駅前など都市部の立地で、弁当、おにぎり、中食、カウンターフーズなどコンビニ商材をそろえ、価格訴求をした。

しかし、コンビニ利用者は、それほど価格を求めていないことが分かり、桜上水店と大宮南銀店は小型DS「ピカソ」に業態転換し、その他の2015年までに出店した3店は閉店している。

2015年7月に、新たなコンセプトで「驚安堂」を運営するための新会社としてライラックを設立。食料品に特化したディープディスカウンターをテーマに、郊外ロードサイド立地で、路面店を展開している。

<あきる野店の店内>
あきる野店の店内

現在は、店舗の看板に「生鮮スーパー」の文字を掲げ、生鮮食品を含め、加工食品を中心に業務スーパー的な業態として運営している。

2015年9月に福生店(東京都福生市)をオープンしたのを皮切りに、同年11月に「松伏店」(埼玉県北葛飾郡)、2017年2月に「東松山六軒町店」(埼玉県東松山市)を出店している。あきる野店は、ライラックとして4店目の出店となる。

<齊藤社長>
齊藤社長

ライラックの齊藤秀明社長は、「1号店の福生店が非常に好調でオープン以来、売上を伸ばし続けている。開店時に駐車場が満車になるなど、混雑が続いているため、3km程度離れた場所で、初めてのドミナント出店として、あきるの店をオープンした。2店舗の相乗効果を検証し、西多摩地区でドミナントを形成していきたい」と語る。

<青果はテナント「青果の八百心」が運営>
青果はテナント「青果の八百心」が運営

福生店に近い立地を生かし、店長は福生店とあきる野店を兼務する体制を採用した。パート・アルバイトを含めた従業員数は約30人で、店長のみが社員となっている。

<精肉はフレンズが運営>
精肉はフレンズが運営

生鮮食品は、青果は「青果の八百心」、精肉は「フレンズ」がテナントとして運営している。鮮魚部門は直営だが、干物や冷凍魚、魚卵などに特化した品そろえで、鮮魚や刺身の取り扱いはない。

<鮮魚は塩干に特化した運営>
鮮魚は塩干に特化した運営

西多摩郡に中心に食品スーパー10店を展開するマルフジが運営してた業務スーパーの跡地に出店したもので、売場面積は597.8m2と驚安堂として、最小となる。

<冷凍のサケやサバなどを販売>
冷凍のサケやサバなどを販売

スーパーの跡地のため、鮮魚の厨房も備えているが現在は使用していない。

生鮮食品の取り扱いについて齊藤社長は、「まだ生鮮食品は検証段階で、テナントで運営するのか、直営で運営するのか、さまざまな可能性を考えている。生魚に対するニーズはないわけではないが、現状では、塩干の品ぞろえにとどめている」と語る。

<精肉でも驚安価格を訴求>
精肉でも驚安価格を訴求

加工食品だけではなく、生鮮食品を扱うことで、週に2、3回来店してもらるなど、集客力が高まることは検証できているため、今後も生鮮食品を販売する方針だ。

<総菜はアウトパックで対応>
総菜はアウトパックで対応

おにぎり、お弁当などの総菜については、すべて外部工場から仕入れるアウトパック商品で対応している。店内調理では、人件費などのコストが上昇するため、アウトパック商品とすることで、ローコストな店舗運営を目指す。

次>> 精肉、鮮魚でも、すぐ食べれる半調理商品を訴求

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