三越伊勢丹/リアルとデジタルのシームレス化目指し組織変更
2020年02月27日 14:20 / 経営
三越伊勢丹ホールディングスは4月1日付で組織変更を行う。
CEO(Chief Executive Officer)、CMO(Chief Merchandising&Marketing Officer)、CFO(Chief Financial Officer)、CRO(Chief Risk Officer)といったチーフオフィサー制における実効性の向上を目指す。
チーフオフィサー制における基本的な考え方は維持するが、グループ全体を横串で統制する事に加え、必要に応じ、HDS各部門を跨ぐプロジェクトを組成。チーフオフィサーはその責任者として各社支援を行う事を主たる役割とする。
また、グループの成長事業強化のため、リアルとデジタルのシームレス化早期実現に向け、三越伊勢丹に関する専任のデジタル開発機能をHDSに設置。百貨店の中核事業会社である三越伊勢丹で迅速に仕組みを構築していく。
国内保有不動産の価値最大化に向け、不動産に関わる機能を再編し、SC事業及び建装事業を担う三越伊勢丹プロパティ・デザインと一体で推進する。
「不動産統括部」を事業会社よりHDSへ移管。保有不動産の価値最大化に向け、不動産に関わる機能をHDSに集約・再編する。
グループ管理統制及びグループ支援の拡充のため、グループガバナンス体制の整備に向け、HDS各部門による横串管理統制を強化。三越伊勢丹にある支店・グループ百貨店・サテライト店のMD計画、MD支援機能をHDSへ移管する。
HDSにある業務改革機能を三越伊勢丹へ移管し、三越伊勢丹が先行して確立するビジネスモデル、シームレス化(CRM・EC・デジタル事業等)をHDSがグループ各店へ展開する体制とした。
中核事業会社である三越伊勢丹では、両本店の「暖簾」の磨き上げと、「店舗」の効果的・効率的な店舗運営の推進強化のため、両本店(伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店)を社長直下体制からMD統括部長直下体制へ移管する。
リアルとデジタルのシームレス化における推進スピードの向上を目指し、デジタル事業部を解消し、その機能をMD統括部に移管。システム基盤の開発・推進機能をHDSとの兼務組織として設置した。
三越伊勢丹の単独運営の確立に向けた、HDSとの役割・機能の整理も実施。
グループ店に関する商品統括機能を見直し、構造改革、再開発を進めるグループ店への対応を強化するため、支店商品統括部を解消し、HDSへ機能を移管する。
HDSから三越伊勢丹のリモデル計画機能を移管し、ストアクリエイショングループを設置。HDSから三越伊勢丹に関わる業務機能を総務人事グループへ移管する。
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