国分/SDGsステートメント発表、2030年までエシカル商品売上100億円目標
2020年09月02日 14:00 / 経営
国分グループ本社は9月1日、「SDGsステートメント」に関するWEB記者会見を開催した。
同社は、昨年9月から「SDGs戦略策定プロジェクト」を開始。貢献するSDGsターゲット、KPI、ビジネスモデルなどを策定してきた。
今回発表した「SDGsステートメント」は、「300年間紡いだ商いを、次世代に繋げていく。私たちは食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造します」をコンセプトに、重要事項として「地球環境」「食料生産」「サプライチェーン」「マーケティング」「生活者」「人財」を掲げた。
<左・国分勘兵衛会長、右・国分晃社長>
※国分グループ本社提供写真
国分勘兵衛・代表取締役会長兼CEOは、「SDGs、食のサステナビリティは、グループのビジネスの継続に欠かせない。今回のステートメントがグループの経営だけでなく、日本、世界の問題解決の一助になればと願っている」と力強く語った。
十分な食糧生産機能を持つ地球環境を守り続け、生産者が報われ、次世代に繋げることができる食糧生産を維持。環境とエネルギー削減に配慮したサプライチェーンを構築し、あらゆる情報をインテリジェンス化したマーケティングを推進することを目指す。
また、すべての生活者が良質な食に、平等にアクセスできる社会の実現、一人ひとりが誇りとやりがいを持ち、人生が豊かになる会社となることも行動基本方針に掲げた。
具体的には地球環境に関し、2030年までにグループ全体のCO2排出量を2017年比30%削減し、2050年にゼロ化を目標とした。
食料生産に関しては、2030年までに、フェアトレードなどエシカル商品といったサステナブルカテゴリーの売り上げを100億円以上とする。
サプライチェーンでは、2030年までに今までのスタイルにとらわれることなく、異業種を含め共同配送、共同倉庫を同社が主体となって拡大。現在、四国、九州などで行われている共同配送、共同倉庫などの取り組みを加速させていく。
国分晃社長は、「サステナブルカテゴリーは、まだ明確な定義がないが消費者の関心の高いエシカル商品などのカテゴリーを今後作っていく。物流に関しては、食品に限らず幅広い異業種との協業で、より効率化を図る。第11次長期経営計画にも、SDGsステートメントに掲げた達成目標値を盛り込む。300年続いた商いを次世代につなげていきたい」と話した。
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