良品計画/再生ポリエチレン100%使用のマネキン導入

2024年06月17日 14:39 / 経営

良品計画は6月20日以降にオープンする新店舗から、再生ポリエチレンを100%使用したマネキンの導入を開始する。

<再生ポリエチレン100%使用のマネキン導入>
再生ポリエチレン100%使用のマネキン

良品計画は、「資源循環型・自然共生型・持続可能な社会の実現」を重要課題として掲げ、循環型社会の実現に向けて、再生プラスチック原料を使用した商品の開発や使用済みプラスチック商品のリサイクルなどに取り組んでいる。2022年春より、店舗で使用する什器備品でも、廃棄物の削減や資源循環をテーマに、見直しを進めていた。

再生ポリエチレンを100%使用している新仕様のマネキンは、従来のFRP(繊維強化プラスチック)製のマネキンと比べ壊れにくいため、梱包(こんぽう)材が少なくて済む。

また、再生材を使用しているため、原料製造における環境への負荷も低減することができる。リサイクル素材の使用により表面に現れる微細な黒い斑点が残っているが、マネキンとしての機能に影響はなく、使用後には再びリサイクル原料として循環できることが特徴。2024年6月20日以降にオープンする新店舗の婦人・紳士の全身マネキンから開始し、子供全身マネキンにも拡大を計画している。

これまで無印良品ではヘッドレスマネキンを多く使用してきたが、新仕様のマネキンはヘッド付きであるため、帽子などの服飾雑貨を含めた全身コーディネートの提案の幅を広げることが可能となっている。

さらに、廃棄物およびバージンプラスチック使用の削減の観点より、什器備品の梱包仕様の見直しにも取り組んでいる。

什器備品の梱包形状をひとつずつ点検し、過剰な梱包材の廃止、バージンプラスチックから再生紙・再生ダンボールへの梱包材の変更を進めている。2023年秋より取り組みを強化し、年間約6トンのバージンプラスチック使用量の削減を見込む。

今回導入される新仕様のマネキンは、強度のあるポリエチレンを素材としているため余分な養生を省き、不定形であるマネキンの隙間を埋めるクッション材には、プラスチック製の発泡板や気泡袋ではなく、ダンボールを使用しているという。

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