いきなり!ステーキ事業単独実績は、2013年12月期が総店舗数1店、売上高1378万円、営業損失654万円、2014年12月期は総店舗数30店(うちFC7店)、売上高19億4879万円、営業利益2億3575万円に急拡大した。
2014年9月から、FC店舗の出店を開始し、ペッパーランチのフランチャイジーである東京やまはち産業が、新設店舗の池袋東口店と既存直営店舗の神田南口店の2店をFCで運営した。
いきなり!ステーキは、店舗の損益分岐点が高い業態のため、まずは直営店舗として運営。売上と利益の目途がついた時点で、ペッパーランチ業態の運営実績のあるフランチャイジーに優先的にFC店舗の運営を任せている。現在、約20店舗がFC店舗となっている。
2015年12月期は総店舗数77店(FC16店)、売上高84億5374万円(前年同期比333.8%増)、営業利益4億9576万円(110.3%増)となった。
2016年12月期は総店舗数約120店、売上高150億4266万円(77.9%増)、営業利益7億9004万円(59.4%増)を計画している。
一瀬社長は「リピーターは利益の出せる店舗を見極める大きなバロメーターだ。良い接客、良い商品、良い雰囲気といった要素を継続することが大切だ」という。
2014年7月から、食べたステーキの量をポイントして積算し、積算量に応じて、会員特典をアップさせるポイントカードシステム「肉マイレージカード」を導入。
100円で「肉マイレージカード」を購入し、積算3kgで「ゴールド」、積算20kgで「プラチナ」となり、ランクアップ時に食事券、誕生日にはステーキ無料クーポンを進呈。ゴールドカード、プラチナカードは、来店するたびに、ドリンクが無料となる特典を付与した。
2015年7月からは、「肉マイレージカード」にプリペイド機能を付加。1000円ごとに最大5万円までチャージでき、チャージ特典として、3000円で1%、5000円で2%、1万円以上で3%のボーナスを付与する。
一瀬社長は「肉マイレージカードは、当初からプリペイド機能を想定していた。許認可の関係でプリペイド機能がつくまで時間がかかったが、チャージ特典もあり、大変好評なサービスとなっている。カードにチャージがあることで、ランチにいきなり!ステーキにいってみようというお客さんもいる」と語る。
肉マイレージカードは、会員数を着実に増やしており、2016年2月には、累積100kg越えを対象とした「ダイヤモンドカード」を新設した。
2016年6月には、70歳以上を対象に、ドリンク無料、行列時の優先入店、敬老の日1000円クーポンなど付与した「シニアカード」を発行した。
7月末時点での総会員数は27万4629人、うちゴールド会員5万1781人、プラチナ会員2717人、ダイヤモンド会員23人、シニア会員608人となっている。
2016年12月期第2四半期のいきなり!ステーキの売上高は64億2000万円(1.5%増)、営業利益4億円(10.7%増)となった。
年間40店の出店計画を目標にしており18店を出店した。下期は恵比寿店を含め22店の出店を計画している。
大都市部では駅周辺に集中出店することも可能で、銀座、新宿、池袋など、1つの駅に3~4店を出店しているエリアもある。
また、人口が少ない地方都市では、いきなり!ステーキを知っているが実際に使ったことはないという人が多くおり、出店余地があると分析している。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。