くら寿司/航空燃料への再資源化に廃食用油を提供
2023年12月12日 11:11 / 経営
日揮ホールディングスは12月12日、同社、くら寿司、レボインターナショナルならびに合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの4社が、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)への再資源化を目的として、国内くら寿司全店舗の廃食用油の継続的な供給・利用に関する基本合意書を締結したことを発表した。
<くら寿司が廃食用油を提供>
今回、全く業態の異なる4社の協創により、くら寿司単独では達成が難しかった「食を通じた脱炭素」への貢献が可能となる。まず、くら寿司は、日本国内約540店舗で発生する廃食用油をSAFの原料としてレボインターナショナルに引き渡す。今回の基本合意による廃食用油の供給量は、年間およそ37万8000リットルを見込んでいる。
また、くら寿司は国内資源循環による脱炭素社会実現を目的とする「Fry to Fly Project」にも参画し、廃食用油の供給だけでなく、この取り組みを積極的に発信していく。
次に、レボインターナショナルは、全国のくら寿司店舗より廃食用油を収集し、サファイア・スカイ・エナジーが運営するSAF製造装置向けに引き渡す。
その後、サファイア・スカイ・エナジーは、大阪府堺市で建設中の日本初となる「国産SAFの大規模生産プラント」(2024年度下期以降生産開始)で、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料としてSAFの製造を行う。同取り組みによる廃食用油から年間約32万リットルのSAFの製造を見込む。
そして日揮HDは、廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を主導する。これらの取り組みによるCO2削減量は、年間約870トンになるという。
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