神戸コロッケ/「グランスタ東京」に5/23オープン、限定商品も
2024年05月16日 15:32 / 店舗
ロック・フィールドは5月23日、JR東京駅構内のエキナカ施設「グランスタ東京」(東京都千代田区)にコロッケ専門店「神戸コロッケ」をオープンする。16日、メディア向け説明会を開催した。
同業態は1989年4月に、「安心・安全で美味しいコロッケを食卓に届けたい」という思いのもと、神戸・元町で誕生した。現在、36店舗展開しており、2023年度の売上高は約29億円。グループの総菜店でも、神戸コロッケの一部商品を販売している。
今回の新店舗は全国37店舗目。4月にオープンした「イイトルミネ新宿店」に引き続きエキナカでの出店となる。人気の定番品に加え、限定商品の「リゾットのコロッケ」(1個税込324円)や「ミックスフライ弁当」(各1296円)を用意した。売上目標は非公開だが、既存店で最も高い売上を記録している「横浜高島屋店」(横浜市西区)と同等またはそれ以上の金額を目指す。
一宮秀夫 販売本部 本部長は「神戸コロッケは我が社で一番長く続くブランドだ。経営資源として生かすためにも出店を加速させたい。既存店の見直しやリニューアルも行う。今回のグランスタのように、立地ごとにお客様のニーズに合わせながら品ぞろえを変えていく」と語った。
企画開発本部 第二ブランドグループの藤井綾子氏は「これまでの商品については、百貨店を訪れる家族向けに、老若男女に愛される日常の食を提供してきた。新店舗をオープンするグランスタでは、普段とは異なる、気分が上がるような食体験を提供したい。
既存店では50~60代のシニア層のお客様が多く、次にファミリー層、30代の単身世帯の方が多い。一方、今回のグランスタではシニア層が減り、男性客や出張者、旅行客が見込める。そこで新商品では、見映えの良さと若い顧客受けしそうな味付けを意識した」と説明する。
東京駅限定の「リゾットのコロッケ」は、3種類(トマト、チーズ、ビーフシチュー)用意。各種、中にコクのあるチーズソースが含まれており、2層の味わいを楽しめる。お土産用アイテムとして提案するもので、「家族や大切な人が喜ぶ顔が見たい」という思いから、可愛らしいシュークリームのような見た目にしたという。
同社は昔、ライスコロッケを展開しようとした時期もあったが、当時の売れ行きは芳しくなかったという。昨今、米の消費量が減る中で新鮮さを楽しんでもらえるのではと考え、米を使ったコロッケに再挑戦。同社グループが得意とする洋食ソースと組み合わせた。東京駅での売れ行き次第で、他店舗での販売も検討するとのことだ。
同じく限定商品の「ミックスフライ弁当」は、トマトソースとデミグラスソースの2種類を用意。トマトソースでは「蟹クリームコロッケ・チキンカツ・海老フライ」、デミグラスソースでは「とうもろこしコロッケ・ひれカツ・海老フライ」の揚げ物3種を味わえる。
それぞれの洋食ソースは、好みに応じて温めたものを提供する。新幹線内で食事する場合、具材を温めた状態で提供すると匂いが周囲に漂ってしまうことから、せめてソースだけでも温かい状態で食べてもらいたいと考えた。
また、同社のコロッケに使うじゃがいもの収穫には、薬剤不使用。下処理にもこだわり、機械を使わず手作業で芽をくりぬいている。同社によると、芋の美味しさは皮にあり、機械で加工する方が安く済むが、それだと芋の香りが取れてしまうのだという。
コロッケの美味しさには一切、妥協しない。現在約10アイテムを販売しているが、具材に使う出汁、揚げ方、パン粉はすべて商品ごとに変えている。日本を代表するターミナル駅で、こだわり抜いたコロッケの魅力を改めて発信していく。
■神戸コロッケ グランスタ東京店
オープン:5月23日
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅構内 グランスタ東京1階
営業時間:月~土8時~22時/日・祝8時~21時
取材・執筆 古川勝平
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