イオン 決算/3~5月営業収益が4期連続で過去最高を更新

2024年07月12日 17:30 / 決算

イオンが7月12日発表した2025年2月第1四半期の決算によると、営業収益2兆4492億1600万円(前年同期比5.4%増)、営業利益477億9500万円(7.1%減)、経常利益453億9700万円(5.7%減)、親会社に帰属する当期利益51億2500万円(71.1%減)となった。

イオン

営業収益は4期連続で過去最高を更新し増収だった。サービス・専門店事業を除く全事業が増収を計上している。

利益面は減益となっているものの、 営業利益・経常利益は過去最高の前年に次ぐ水準となっている。総合金融、ディベロッパー、国際、サービス・専門店、DS事業が増益だった。

セグメント別にみるとGMS事業は、営業収益8539億3400万円(1.5%増)、営業損失34億4800万円(前年同期より46億1700万円の減益)。

インフレ継続や実質賃金のマイナスで消費低迷と節約志向が高まる中、販促強化で既存店実績はクリアしたが、昨年のリベンジ消費やマイナポイントの反動が大きく減益となっている。

SM事業の営業収益7317億9900万円(10.1%増)、営業利益36億7800万円(前年同期より26億100万円の減益)。

マックスバリュ東海、まいばすけっとが増益を計上。連結子会社化したいなげやが利益に貢献している。

トップバリュ・地域プライベートブランド(PB)の販売強化による売り上げ・荒利率改善とDX推進による生産性向上でコストアップを補った。

DS事業の営業収益1004億6900万円(0.9%増)、営業利益19億1500万円(前年同期より2億3400万円の増益)。生鮮食品を中心とした価格競争力の強化による節約ニーズ対応に注力し、単位当たりの安さを追求したケース販売や、大容量商品を訴求している。

新生イオンビッグの統合プロセスは順調に進行。2025年以降に二桁の出店を目指し体制を強化している。

ヘルス&ウエルネス事業の営業収益3179億5700万円(6.1%増)、営業利益53億4300万円(前年同期より18億1600万円の減益)。

PBや調剤併設店、インバウンド対応の拡大により増収だった。

総合金融事業の営業収益1271億9300万円(9.8%増)、営業利益149億1500万円(前年同期より54億4200万円の増益)。

国内は、カード収益の増加と金融収益の計上で増収、貸倒関連費用が増加も販促費コントロールで増益を計上している。

海外ではマレー圏が復調し、営業利益をけん引した。

ディベロッパー事業の営業収益1218億8200万円(4.3%増)、営業利益157億2900万円(前年同期より17億1400万円の増益)。

営業収益・営業利益ともに過去最高を達成した。

国内事業は既存店の活性化やインバウンド対応で、専門店売り上げが増加している。

海外事業は、専門店売り上げ伸長のベトナムと空床削減のインドネシアが増益となり、海外営業利益は過去最高を達成した。

サービス・専門店事業の営業収益1799億9700万円(0.3%減)、営業利益59億6600万円(前年同期より4億9100万円の増益)。

イオンファンタジーは、国内の新業態や戦略的小型店の新店効果で増収増益だった。

一方、イオンエンターテイメントは、前年同期が大ヒット作品公開で記録的な売り上げとなった反動の影響があり、減益となっている。

国際事業の営業収益1422億8700万円(7.6%増)、営業利益39億5400万円(前年同期より7億2600万円の増益)。

イオンマレーシアは収益改善と厳格なコスト管理で増収増益。中国は、香港が不調も、広東、華南、青島、北京、湖北は増益で、損益が改善している。湖北では武漢江夏店が好調だという。

通期は、営業収益10兆円(4.7%増)、営業利益2700億円(7.6%増)、経常利益2600億円(9.5%増)、親会社に帰属する当期利益460億円(2.9%増)を見込んでいる。

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