日本フードサービス協会/4月の外食売上6.0%増、インバウンド需要が好調

2025年05月26日 15:04 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の4月度売り上げ状況は、前年同月比6.0%増となった。客数は0.9%増、客単価5.1%増だった。

4月度 売上高前年同月比
全体 6.0%増
ファストフード 4.4%増
ファミリーレストラン 8.4%増
パブ・居酒屋 3.7%増
ディナーレストラン 7.7%増
喫茶 11.2%増

4月は、前月のような気温の寒暖差もなく比較的安定した天候のもと、春休みやお花見、大型連休などで人出が増えた。

さらに、単月の訪日外客数が過去最高を更新し、インバウンド需要が引き続き好調。メニュー価格の改定による客単価上昇も続いている。

ファストフード業態全体売り上げ4.4%増となった。

「洋風」は、各種値引きキャンペーンや期間限定商品、お得なランチメニューなどが好調で、4.5%増。「和風」は、前月の異物混入報道の影響で客数が大きく減少したが、客単価のカバーで、0.5%増だった。

「麺類」は、春休みの家族需要とサイドメニューの好評、割安感のある商品への消費者の支持が続いており、10.3%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、回転ずしの値上げで客数が伸び悩むも、客単価上昇により、4.9%増。「その他」
は、「カレー」の値上げで客数減も、デリバリーが回復傾向で、全体で4.1%増となっている。

ファミリーレストラン業態全体売り上げ8.4%増となった。

低価格業態の好調など、コスパ重視の消費が続く一方で、大型連休期間は高価格メニューも堅調と、消費の二極化傾向が強まっている。

「洋風」は、複数のメニュー品目から商品を選択できるセットメニューが好調で、7.5%増。「和風」は、食べ放題業態の好調などもあり、10.8%増。

「中華」は、引き続きお得意様対象の割引キャンペーンなどにより割安感を訴求し、14.3%増。「焼き肉」は、客数の伸び悩みを客単価でカバーする傾向が続いているが、春休みを中心に客足の戻りが見られ、2.5%増となった。

パブ・居酒屋業態、寒暖差の大きかった前月と比べて気候が安定したことで客足が戻りはじめ、3.7%増と前年を上回っている。

ディナーレストラン業態は、花見シーズンと単月過去最高のインバウンドで、都心部を中心に需要が引き続き好調に推移した。また、お得感のある平日のランチメニューが引き続き家族連れなどに好評で、7.7%増となっている。

喫茶業態は、観光地など一部の立地では客数が伸びたが、全体の客数はふるわなかった。しかし、原材料価格の高騰に起因する価格改定が客単価上昇をもたらし、11.2%増。

日本フードサービス協会/2月の外食売上6.0%増、インバウンドが好調

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