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ジーユー/3~5月既存店売上減、春夏商品不振・在庫処分で赤字拡大

2018年07月12日 14:20 / 決算

ジーユーの2018年8月期第3四半期の売上収益は1666億円(前年同期比6.4%増)、営業利益は150億円(1.7%増)と、増収増益になった。

<第3四半期(3か月)実績>
第3四半期(3か月)実績
出典:ファーストリテイリング2018年8月期第3四半期決算説明資料

3~5月の既存店売上高は、減収となった。

春夏のキャンペーンで打ち出したマドラスチェックのボトムス、トップスや、ロングスカートなどの商品の販売が不振で、計画を大幅に下回った 。

品番数を大幅に増やしたことで、ドット柄、ストライプ柄のシャツ・ブラウス、ワンピース、ハイウエストストレートジーンズといった売れ筋商品が欠品した。

ベーシックな実需寄りのニーズが高まるなか、トレンド商品に偏った商品構成になったことが原因としている。

売上が計画を大幅に下回ったため、値引きを早期に進めたことにより、3~5月の売上総利益率は前年同期比1.9ポイント低下し、また、売上高販管費率は同1.2ポイント上昇した。

営業利益は同20.0%の大幅な減益となった。

また、第4四半期は、シーズン末の在庫処分が増え、粗利益率が低下、赤字幅が拡大する見込みで、下期、通期ともに減益となることを予想している。

下期は、商品構成を見直し、防寒衣料、デニム、Tシャツ、ラウンジウエアといった実需商品の割合を増し、これらの実需商品の中にもジーユーらしいトレンドの要素を取り入れる。

トレンド商品の品番数を大幅に絞ると同時に、よりマストレンド商品にフォーカス、TVCMを再開するなど、マーケティングを強化。

品番数を絞ることによる効率化、デジタル化を進めることで、人時生産性の改善を図る。

また、有明プロジェクトを本格的に進め、サプライチェーン全体を見直し、「情報製造小売業」へ企業構造を変革。

顧客のニーズをいち早くキャッチ、分析し、商品企画や数量計画に反映できる体制へ構造を変える。素材調達や生産プロセスの見直しにより、圧倒的な低価格を目指す。

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