ファーストリテイリング/9~2月、海外・GU事業好調で売上高6.8%増
2019年04月12日 12:00 / 決算
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ファーストリテイリングが4月11日に発表した2019年8月期第2四半期の連結決算によると、売上高1兆2676億9700万円(前年同期比6.8%増)、営業利益1729億4100万円(1.4%増)、税引前利益1742億1400万円(5.5%増)、親会社に帰属する当期利益1140億2900万円(9.5%増)となった。
国内ユニクロ事業売上高は4913億円(前年同期比0.5%減)、営業利益は677億円(23.7%減)。
既存店売上高(Eコマースを含む)は0.9%減だった。
10月や11月には暖冬の影響により防寒衣料の需要が弱く苦戦したものの、12月や1月には気温が低下したことにより、ヒートテック、ダウン、フリースなどの冬物商品が好調だった。
2月にはスウェット、レギンスパンツ、ブロックテックなどの春物商品が順調に立ち上がった。
Eコマース売上高は同30.3%の増収と好調に推移し、売上構成比は前年同期の7.5%から9.9%へと上昇した。
海外ユニクロ事業売上高5800億円(14.3%増)、営業利益は884億円(9.6%増)。
地域別では、グレーターチャイナは、暖冬の影響を受けたものの、2桁の増収増益を達成した。
なかでも、中国大陸は約20%の増収増益と高い成長が続いている。韓国は、引き続き増収増益となった。東南アジア・オセアニア地区は、全ての国の既存店売上高が増収と好調で、大幅な増収増益だった。
また、米国は、上期の営業利益が黒字に転換した。欧州の営業利益は、前年並みとなった。
なお、2018年9月にはオランダ初の店舗をアムステルダムに出店、同年10月には東南アジア最大規模のグローバル旗艦店をフィリピンのマニラに出店した。
ジーユー事業の売上高は1171億円(10.7%増)、営業利益は141億円(54.3%増)と、大幅な増収増益になった。
マストレンドにフォーカスした商品構成にしたことや、TVCMやウェブ広告と連動させたマーケティングを行ったことにより、既存店売上高が増収と回復軌道に乗せることができた。
好調な販売、値引きのコントロール、素材の集約による原価率の改善により、売上総利益率が同3.0ポイント改善した。売上高販管費率も同0.5ポイント改善した結果、営業利益は大幅な増益を達成した。
グローバルブランド事業の売上高777億円(0.9%減)、営業利益は31億円(前年同期は56億円の赤字)と、減収増益になった。
セオリー事業は、米国セオリーの売上が好調で、大幅な増益。一方で、コントワー・デ・コトニエ事業は販売不振が続き、赤字が継続している。
通期は、売上高2兆3000億円(8.0%増)、営業利益2600億円(10.1%増)、税引前利益2600億円(7.1%増)、親会社に帰属する当期利益1650億円(6.6%増)を見込んでいる。
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