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ファーストリテイリング/9~11月、国内・中国・GU好調で営業利益23.3%増

2021年01月14日決算

ファーストリテイリングが1月14日に発表した2021年8月期第1四半期決算によると、売上収益6197億9700万円(前年同期比0.6%減)、営業利益1130億9400万円(23.3%増)、税引前利益1071億6400万円(5%増)、親会社に帰属する当期利益703億8100万円(0.7%減)となった。

日本やグレーターチャイナのユニクロ事業が大幅増益となったことに加え、ジーユー事業が増益と好調な業績を達成したこともあり増益となった。

一方で、アジア・オセアニア地区(東南アジア、オーストラリア、インド)、北米、欧州のユニクロ事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、大幅な減収減益となった。

第1四半期の連結の売上総利益率は、前年同期比で2.2ポイント改善し、52.4%となった。売上高販管費率は同1.5ポイント改善し、34.4%となった。

また、期初に比べて円高となったことで、金融収益・費用に為替差損など、ネットで59億円のマイナスを計上した。この結果、税引前四半期利益は1071億円(5%増)となった。

親会社の所有者に帰属する四半期利益は、703億円(0.7%減)になった。これは、繰延税金資産を計上できない、赤字が継続している事業で業績が悪化したことなどにより、税金負担率が上昇したことが理由。

グループは、「情報製造小売業」として世界ナンバーワンのアパレル小売企業となることを中期ビジョンに掲げ、なかでも海外ユニクロ事業、ジーユー事業、Eコマースの拡大に注力している。

各国・各エリアでユニクロの出店を継続すると同時に、世界主要都市にグローバル旗艦店、大型店を出店し、ユニクロが提案する「LifeWear(究極の普段着)」のコンセプトの浸透を図っている。

各国・各エリアで新型コロナウイルス感染症による業績への影響は続いているが、顧客、従業員、取引先様の安全と健康を最優先としながら、事業の拡大を進める。

■国内ユニクロ事業は増収、大幅増益

国内ユニクロ事業の第1四半期連結累計期間の売上収益は2538億円(8.9%増)、営業利益は600億円(55.8%増)と、増収、大幅な増益となった。既存店売上高は7.3%増だった。

ルームウエアやヒートテック毛布といった在宅需要にマッチした商品の販売が好調だったことに加え、ウルトラストレッチアクティブパンツなどのスポーツユーティリティウエア、羽織物やスマートアンクルパンツなどの秋冬商品の販売が好調だった。

これに加えて、デザイナーのジル・サンダー氏とコラボレーションした+Jやピーナッツとのコラボレーション商品、エアリズムマスクの販売も増収に寄与した。

また、Eコマース売上高は、367億円(48.3%増)と、大幅な増収となった。売上総利益率は、値引率が大幅に縮小したことに加え、生産効率の改善で原価率が低下したことにより、3.8ポイント改善した。売上高販管費率は、物流費、広告宣伝費を中心に削減したことで、2.8ポイント改善した。

■海外ユニクロ事業は中国・台湾好調、韓国・欧米苦戦

海外ユニクロ事業の第四半期連結累計期間の売上収益は2606億円(7.2%減)、営業利益は414億円(9.5%増)と、減収になったものの、営業利益は増益になった。

増益の背景は、グレーターチャイナで特に中国大陸、台湾が大幅増益だったこと、韓国が赤字から黒字に転換したことによる。

一方で、アジア・オセアニア地区、北米、欧州は、新型コロナウイルス感染症の影響が想定よりも大きく大幅な減益となった。Eコマースの売上高は、各国・各エリアで順調に拡大した。

地域別では、中国大陸は増収、大幅な増益になった。防寒衣料の販売や、在宅需要にマッチした商品の販売が好調で、既存店売上高は増収だった。

値引き販売をコントロールし、商品価値の訴求やブランディングを強化する戦略を推し進めたことで、売上総利益率が改善、これに伴い、店舗オペレーションが効率化されたことで、売上高販管費率も改善した。また、中国大陸のEコマースの売上高は増収、利益率も大幅に改善した。

韓国は、大幅な減収となったものの、売上総利益率の改善、不採算店舗の閉店や経費コントロールの強化による売上高販管費率の改善により、前年同期の赤字から黒字に転換した。

アジア・オセアニア地区は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたことで、大幅な減収減益となった。ただし、感染が収束したベトナムは、計画を上回る好調な販売となった。

米国は、一部店舗の臨時休業や外出制限の影響により大幅な減収、営業利益は赤字となった。

欧州は、10月までは前年並みの売上と回復基調だったものの、11月に、英国、フランス、ベルギー、イタリアで全店舗が臨時休業となったことで、第1四半期3カ月間で大幅な減収減益だった。

ただし、ロシアは冬物商品や在宅需要にマッチした商品の販売が好調で、現地通貨ベースで大幅な増収増益だった。

■ジーユーはTVCM商品がヒット、在宅需要にも対応

ジーユー事業の第1四半期連結累計期間の売上収益は765億円(4.9%増)、営業利益は136億円(9.9%増)と、増収増益になった。

キャンペーンとしてTVCMで打ち出したスウェットライクニット、マストレンドを捉えたダブルフェイススウェット、シェフパンツ、在宅需要にマッチしたラウンジウエアの販売が好調で、既存店売上高は増収となった。

売上総利益率は、0.6ポイント低下した。これは、前年は売上総利益率が大幅に改善し、ハードルが高かったことが理由。売上高販管費率は、店舗オペレーションの効率化により人件費比率が改善したことに加え、経費コントロールの強化により、広告宣伝費比率が低下したことで、1.2ポイント改善した。

通期は、売上収益2兆2000億円(9.5%増)、営業利益2450億円(64%増)、税引前利益2450億円(60.3%増)、親会社に帰属する当期利益1650億円(82.6%増)を見込んでいる。

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