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パナソニック/生体認証とRFID活用「無人販売機」大手町で実験導入

2019年02月01日 17:40 / IT・システム

パナソニックとLiquidは2月1日、東京・大手町の「Inspired.Lab」において、生体認証とRFIDを活用した「無人販売ショーケース」の実証実験を開始した。

<生体認証とRFIDを活用した「無人販売ショーケース」>
生体認証とRFIDを活用した「無人販売ショーケース」

Liquidの生体認証とそれに連動した決済と、各商品にパナソニックのRFIDを添付し、個品ごとに管理する技術を組み合わせ、商品の無人販売、最適な在庫管理・商品補充の実用化に向け、実験を行う。

<スキャナーに指をかざす>
スキャナーに指をかざす

「無人販売ショーケース」は、Liquidの生体認証(指紋)スキャナーに指をかざすと、購入者の指紋を確認する。

<ドアを開け、欲しい商品を手に取る>
ドアを開け、欲しい商品を手に取る

ドアを開け、欲しい商品を手に取ると、パナソニックのRFID読み取り技術で、手にした商品を追跡する。

<「購入」をタッチ>
「購入」をタッチ

扉を閉めて、「購入」をタッチすると、Liquidの生体認証と連動した決済ソリューション「PASS」を通じて、ショーケース前面に設置されたディスプレイに購入したい商品と価格が表示され、商品購入できる。

冷蔵ショーケース内には、RFIDアンテナを最適に配置し、商品の出し入れを確認できる。今回の実験で利用する冷蔵ショーケースでは、150品程度の商品のRFIDタグを読み取れる。

消費者側のメリットとしては、あらかじめ登録した顧客の指紋をクラウド認証するため、顧客は手ぶらで決済できる。

パスワードの入力、カードの紛失などのリスクも軽減できる。

販売者は24時間、無人でも商品を販売できる。

また、RFIDによる個品管理で、リアルタイムに在庫情報を把握し、商品の需要予測を高精度・高頻度に予測し、的確な商品補充が可能になる。

パナソニックは、「RFIDは商品1個ごとに管理できるため、廃棄ロス、販売機会ロスを削減できる。製造から、物流、流通の各過程で、個品管理を徹底することで、サプライチェーン全体の最適化を提案していく」としている。

<Inspired.Lab>
Inspired.Lab

東京・大手町の「Inspired.Lab」は、三菱地所とSAPジャパンが大手町ビル(東京都千代田区)に同日開設した、新規ビジネス創出のためのイノベーション拠点。

ベンチャー企業、大手企業、大学、金融などが集まり、企業の枠を超え、大企業とベンチャーのコラボレーションを生み、事業化していくことを目指している。

今回、「Inspired.Lab」がLiquidの生体認証を導入していることから、パナソニックとのコラボが実現した。

■Inspired.Lab
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6階
面積:3040.42m2

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