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三菱食品/脱カテゴリーで小売業の課題解決「ダイヤモンドフェア」開催

2019年07月10日 16:10 / 販促

三菱食品は7月9日~11日、東京流通センターで「三菱食品ダイヤモンドフェア2019」を開催する。今年のテーマは「食は、進む。食の新しいカタチをともにつくります」とした。

<食市場の変化>
食市場の変化

「脱カテゴリー」「小売業課題別」「事例の展開」の3つをキーワードに、展示を構成した。従来のカテゴリー別でのコーナー展開から脱却し、調査から見えた小売業の課題別に会場構成を見直した。より実践的な提案につなげるため、実際の展開事例の紹介をする。

マグネット(集客)ソリューション、モチベート(需要喚起)ソリューション、バックヤード(生産性向上)ソリューションの3つの提案を強化。

執行役員の原正浩マーケティング本部長は、「主語に小売業を置いた時に、フルライン・フルカテゴリーでどんな提案ができのかという視点に変えたのが、今年の大きな変更点だ。小売業が抱えている課題を解決する提案になっている。また、具体的な事例を紹介することで、より実践的な内容に展示会を再構成した」と述べた。

未来予測ゾーンでは、食市場、社会、業態別などの未来予測を行い、既存の小売業が直面する環境の変化を示した。その上で、三菱食品が独自に調査した日本のデジタルネイティブ生活者の実像や上海のニューリテールユーザー調査などを紹介した。

ニューリテールは、中国最大手のネット通販アリババが提唱するもので、ネットとリアルの融合が一つのテーマとなっている。今回は、アリババの重要企業の一つである「フーマーシェンシャン」をのユーザー調査も実施している。

<生活者ニーズ調査の紹介>
生活者ニーズ調査の紹介

集客ソリューションでは、2万5000人規模の全国都道府県別アンケートとグループインタビューを行った三菱食品のオリジナル調査を紹介。リテールサポートメニューとして、売上や優良顧客の拡大だけでなく、人手不足対応や販促の最適化も視野に入れた提案をした。

ID-POSデータを活用することで、品ぞろえの最適化・SKU削減、販促最適化、顧客離脱防止と育成の3つの具体策を小売業に提案する。

<夕方夜間強化の展示>
夕方夜間強化の展示

需要喚起では、食品スーパーでも人手不足などの課題から夕方以降の惣菜売場の充実が課題となっていることを受け「夕方夜間の強化」を提案。家庭用冷凍食品でも、業務用の店内飲食や惣菜としても販売できる三菱食品のオリジナル冷凍食品「フローズンダイニング」を活用した惣菜売場づくりなどを紹介した。

<デリカサポートコーナー>
デリカサポートコーナー

生産性向上では「デリカサポート」コーナーを展開した。HACCP取得に向けた取り組みのサポートや惣菜工場の機械導入のサポートなど紹介。三菱食品子会社のMSフレッシュデリカを活用した商品開発サポートなどを提案した。

ダイヤモンドフェアには、総合スーパー、食品スーパー、コンビニ、生協、ドラッグストア、ディスカウントストアといった小売業のほか、中食、ネット通販・宅配事業者など取引先が来場した。2018年は1万929人が来場し、今年も約1万人の来場を予定している。

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