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総合スーパー/2月はイオン1.7%減、ヨーカ堂2.6%減、ドンキ1.6%増

2019年03月28日 17:30 / 月次

流通ニュースがまとめた主要総合スーパー13社の月次営業情報によると、2月の既存店売上高は、イオンリテール1.7%減、イトーヨーカ堂2.6%減、ユニー1.1%減、平和堂2.1%減、イズミヤ5.2%減、イオン九州1.5%減、イオン北海道0.8%減など9社が前年割れとなった。

一方で、ドン・キホーテ1.6%増、イズミ0.5%増、サンエー1.2%増、ミスターマックス8.8%増4社が前年を超えた。

<GMSイメージカット>
GMSイメージカット

2月は、上旬は気温が高く推移したものの、中旬は気温が急落して降雪となるなど寒暖差が大きくなったが、下旬になると再び気温が上昇した。月を通して降水量が少なく、暖かい日が続いた。

ドン・キホーテは冬物商品が軟調だったものの、食品などの生活必需品が堅調に推移した。ミスターマックスは、キャッシュレス決済事業者のキャンペーンや決算セールが好調だった。

■イオンリテール(2018年2月期:売上高2兆1978億円)
既存店1.7%減、全店1.2%減

■イトーヨーカ堂(2018年2月期:売上高1兆2442億円)
既存店商品売上高2.6%減、客数2.6%減、客単価0.1%増
全店総売上計1.8%減、うち商品売上2.8%減、テナント他1.1%増

■ドン・キホーテ(2018年6月期:売上高9415億円)
既存店売上高1.6%増、客数0.5%増、客単価1.0%増、対象店舗数301店(土日休日数増減なし)

全店売上高5.9%増、家電製品4.2%増、日用雑貨品5.8%増、食品9.1%増、時計・ファッション用品1.6%増、スポーツ・レジャー用品3.8%増、その他3.3%増
総店舗数326店

国内消費は、気温が高く推移したことや端境期であることから衣料品などの冬物商品が軟調となった反面、食品を始めとする生活必需品が堅調に推移し、全体のけん引役となった。

インバウンド消費は、春節(旧正月)休暇が後押しして、勢いを取り戻しました。なかでもASEANからの訪日客による免税売上高成長率が高く、食品や医薬品などの消耗品を人気アイテムに、一日あたり免税売上高は、2018年12月度の実績を超えて過去最高を記録した。

商品部門別の販売動向では、「家電製品」は、POSAカードやワイヤレスヘッドフォンが伸長し、ノートパソコンやタブレット端末が貢献した。

「日用雑貨品」は、マウスウォッシュなどのオーラルケア用品やスタイリング剤を始めとするヘアケア用品を含む日用消耗品がけん引した。マスクなどの医薬部外品が高い伸び率を記録した。

「食品」は、カップ麺や缶詰などの加工食品が好調となったことに加えて、日配品はチーズや納豆の伸び率が高くなった。さらに、ウイスキーなどの酒類が伸長した。

「時計・ファッション用品」は、電子タバコやカートリッジなどの関連商品やスポーツ衣料や雨具が寄与した。

「スポーツ・レジャー用品は、インバウンドニーズを反映して日本土産などの玩具・バラエティグッズが貢献した。

■イズミ(2018年2月期:売上高7298億円)
既存店売上高0.5%増、全店売上高4.7%増

■ユニー(2018年2月期:売上高7187億円)
曜日調整なしの既存店売上高1.1%減、客数0.5%減、客単価0.5%減
曜日調整後売上高0.9%減、衣料品4.0%増、住居関連品2.5%減、食品1.3%減
対象店舗数178店
全店売上高3.6%減、総店舗数183店

2月度は住居関連品や食品が苦戦した一方、冬物衣料を中心とした衣料品が好調に推移してけん引役となった。

「衣料品」は、冬物のクリアランスセールが奏功したことから、女性用のアウターや実用下着が伸長した。「住居関連品」は、新生活ニーズを反映して、リビング用品が貢献した。

「食品」は、前年と比較すると相場安であったことから野菜が伸び悩んだ一方、鮮魚、精肉、果物が高い伸びを示した。

なお、UDリテールは、2019年2月28日付で、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)がユニーが保有するUDR株式を取得し、PPIHの100%子会社になった。

■平和堂(2018年2月期:売上高4381億円)
既存店売上高2.1%減、全店売上高1.4%減

■イズミヤ(2018年3月期:売上高2328億円)
既存店5.2%減、全店6.6%減

■イオン九州(2018年2月期:売上高2320億円)
会社計既存店1.5%減、全店4.1%減
GMS・SuC既存店1.4%減、全店3.8%減
HC既存店3.4%減、全店4.1%減
その他既存店1.3%増、全店9.6%減

■イオン北海道(2018年2月期:売上高1866億円)
企業計既存店0.8%減、全店1.0%減
衣料既存店2.2%減、全店2.2%減
食品既存店0.5%減、全店0.2%減
住居余暇既存店1.6%減、全店1.5%減

■サンエー(2018年2月期:売上高1859億円)
既存店1.2%増、総合店2.8%増

気温が高く推移(那覇市平均気温:20.0℃、前年比+3.1℃)したことなどにより、季節商品(冬物)が苦戦したが、販促効果と旧暦行事のズレまどにより、前年を上回った。

■ミスターマックス(2018年2月期:売上高1183億円)
既存店売上高8.8%増、客数3.0%増
全店売上高9.4%増、客数3.3%増

2月は、キャッシュレス決済事業者によるキャンペーンの開催や、決算セールが好調だったことで、売上高・客数ともに大きく伸長した。中でも、洗剤や食品などが好調だったほか、冷蔵庫などの大型家電、ゲーム機なども売上を伸ばした。

■オリンピック(2018年2月期:売上高1068億円)
既存店売上高・フード事業4.1%減の33億8200万円、ハイパー事業9.1%減の25億2100万円
全店売上高・フード事業4.1%減の34億5300万円、ハイパー事業8.6%減の25億8500万円

既存店客数・フード事業4.4%減の206万1000人、ハイパー事業11.3%減の114万4000人
全店客数・フード事業4.5%減の210万3000人、ハイパー事業11.1%減の115万8000人

既存店客単価・フード事業0.3%増の1641円、ハイパー事業2.4%増の2203円
全店客単価・フード事業0.4%増の1642円、ハイパー事業2.8%増の2233円

■PLANT(2018年9月期:売上高888億円)
既存店売上高3.8%減、客数1.4%増、客単価5.1%減
全店売上高1.7%減、客数3.9%増、客単価5.3%減

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