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外食市場/5月は48億円増の3238億円、令和のお祝いムードも

2019年06月28日 14:00 / 月次

リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は6月28日、首都圏・関西圏・東海圏の男女約9500人を対象とする2019年5月度の「外食市場調査」を発表した。

5月の外食市場規模は3238億円(前年同月比48億円増、東名阪3圏域計)となった。外食市場規模は2カ月連続で前年比プラスだった。

<外食市場規模の推移>
外食市場規模の推移
出典:外食市場調査(2019年5月度)

5月としては2017・2018年の市場規模は上回ったが、2013年~2016年の市場規模は下回っている状況となっている。

市場規模の構成要因では、外食実施率・頻度が前年を上回ったが、外食単価は前年割れだった。

2019年5月はGW10連休の影響で前年に比べて祝日が2日多く、有利に働いたことも考えられるが、調査では居住圏域外の旅行先での飲食は各圏域の市場規模に集計されないため、実際の外食消費はさらに大きかった可能性もあるという。

性年代別では、60代男女でのみ、外食実施率と外食単価が共に前年比プラスとなっており、他ではそろって上回っている年代はない。

シニア層で「令和」お祝いムードが、外食消費に好影響だった可能性もある。

外食実施率は、首都圏76.3%(前年比0.3pt増)、関西圏76.0%(0.1pt増)、東海圏78.5%(1.4pt増)。

外食頻度は、1か月で、首都圏4.45回(0.22回増)、関西圏4.00回(0.01回増)、東海圏3.73回(0.01回減)。

外食単価は、首都圏2499円(37円減)、関西圏2454円(41円減)、東海圏2190円(8円増)。

外食市場規模は、首都圏1995億円(70億円増)、関西圏841億円(25億円減)、東海圏402億円(3億円増)。

業態別の市場規模は、「居酒屋」(19億円増)、「中華料理店」(16億円増)、「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」(15億円増)など主要16業態中11業態で前年を上回った。

「居酒屋」(延べ回数44万回増、単価15円増)、「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」(延べ回数105万回増、単価26円増)は延べ回数・単価ともに増加した。

調査での「外食」は、夕方以降の食事について、店で食事した場合を対象とした。飲酒のみ、喫茶のみの場合も含まれ、夕方以降、複数回外食した場合、1日あたり2回まで(2軒目まで)の外食を含んでいる。

■■外食市場調査(2019年5月度)
https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/marketing/201905

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