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コンビニ/3月既存店、セブン3.1%増、ファミマ0.0%、ローソン0.8%減

2021年04月12日 16:10 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した3月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブンが3.1%増と6カ月ぶりに前年を超えた。

一方、ファミリーマート0.0%、ローソン0.8%減、ミニストップ0.9%減となり、セブンイレブンの好調さが目立った。

■セブン-イレブン(2020年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億円)
既存店売上高は、前年同月比3.1%増、客数1.5%減、客単価4.7%増となった。チェーン全店売上高3.9%増、店舗数は2万1061店だった。

既存店売上高は、6カ月ぶりに前年を超えた。客数は17カ月連続マイナスだが、客単価は17カ月連続プラスとなった。

3月度は、週末の天候不順が続いたものの、全国的に平年に比べ気温が高かったことから、冷たい麺類やソフトドリンクを中心に販売が伸長し、既存店売上は前年を上回った。

客数は、一部では人の動きもみられるようになったことから、マイナス1.5%となった。客単価については、まとめ買いニーズの傾向が続いており、引き続き前年を上回った。

■ファミリーマート(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆9650億円)
既存店日商は0.0%、客数4.3%減、客単価4.6%増。全店売上高1.8%増となった。

店舗数は単体では、出店20店、閉店37店、純減17店、合計1万5708店だった。エリアフランチャイズは、沖縄329店、南九州388店、JR九州リテール206店、合計923店で、国内合計1万6631店となった。

緊急事態宣言の影響により、都市部を中心に売上・客数の影響が継続して見られたが、3月22日の緊急事態宣言の全国的な解除以降は、オフィス・繁華街にも人が戻り始め、売上・客数は回復基調にある。また、日常使いニーズである、日配・生鮮品や惣菜、冷凍食品についても引き続き好調を維持している。

3月からは、今年9月の会社創立40周年に併せて、40周年企画「40のいいこと!?」の各施策に取り組んでいる。「クリスピーチキン」「ファミマ・ザ・メロンパン」「ファミマ・ザ・カレーパン」などの重点商品や、「ファミマのボトルキープ」などの新サービスは、各種メディアにも取り上げられており、全体の既存比押上げにも貢献している。

■ローソン(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆5069億円)
既存店売上高0.8%減、客数6.0%減、客単価5.6%増。全店売上高1.3%増。店舗数はグループで、出店62店、閉店21店となり、総店舗数は1万4517店となった。

3月は、首都圏1都3県で緊急事態宣言が延長となり、感染者数も増加に転じたが、売上の回復傾向は続いている。生鮮品・冷凍食品・日配食品・常温和洋菓子・酒類などは、昨年秋から取り組んでいるお客の日常生活をサポートする品ぞろえ強化が奏功し、前年を上回り推移した。

全国各地の人気店が監修したレンジ麺シリーズや、気温の上昇に伴い冷し麺の販売が好調だったことにより、調理麺は前年を大きく上回った。また、玩具は、「エンタメくじ」販売がけん引し前年を大幅に超えた。たばこは、既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となった。

■ミニストップ(2020年2月期:チェーン全店売上高3140億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は0.9%減、客数6.6%減、客単価6.1%増となった。全店売上高は1.2%減だった。店舗数は、出店2店、閉店4店で、期末店舗数は1997店となった。

1都3県で継続された緊急事態宣言は3月21日で解除されたが、新常態での生活行動の変化は、引き続きお客の来店動向に影響を与えている。そのような中、変化するお客の食事に対するニーズに応え、満足できる商品を「やみつキッチン」シリーズとして展開し、テレビCMを活用することで客数の回復を進めた。

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