イオン/10月は、冬物衣料など伸び悩みイオンリテール既存店1.5%減

2024年11月11日 16:34 / 月次

イオンが発表した10月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール1.5%減、イオン北海道1.8%増、イオン九州1.4%増となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海1.1%減、フジ0.4%減、いなげや0.9%増だった。ミニストップは1.7%増、コックス12.5%減、ジーフット11.3%減、キャンドゥ1.6%減となっている。

<主な連結各社の10月売上高前期比伸び率一覧>

業態 社名 前年同期比
全店 既存店
GMS イオンリテール 1.5%減 1.5%減
イオン北海道 4.5%増 1.8%増
イオン九州 0.6%増 1.4%増
SM マックスバリュ東海 0.2%減 1.1%減
フジ 1.4%減 0.4%減
いなげや 0.6%減 0.9%増
CVS
専門店
ミニストップ 1.6%増 1.7%増
コックス 11.0%減 12.5%減
ジーフット 14.3%減 11.3%減
キャンドゥ 0.7%減 1.6%減

10月は、各地で記録的な季節外れの暑さとなる中、イオンモールでは、子どもたちが安心・安全に参加できるパレードをはじめとするハロウィン企画を強化。さまざまな商品の値上げが続く状況に対応し、トップバリュでは配送形態の見直しやグループのスケールメリットを活用して、日常的に利用頻度の高い商品約100品目を数量限定で増量して発売した。

総合小売事業のイオンリテールでは、食品やヘルス&ビューティケアは好調に推移したものの、記録的な高温により、衣料品や住居余暇の冬物の売上が伸び悩み、5カ月ぶりに既存店売上高が前年実績を下回っている。

一方、世界各国の人気屋台料理を手軽に楽しめる「おうちで楽しむCafeごはん」シリーズなど、トップバリュの新商品の展開や一部商品で増量企画を実施するとともに、グロサリーや農産など生鮮が好調に推移した食品の売上高は、既存店の前年実績を26カ月連続で上回った。

加えて、秋のお出かけ需要に対応した化粧品や調剤などが好調に推移したヘルス&ビューティケアも32カ月連続で前年の既存店売上高を上回っている。

イオン北海道では、4月に公表した吸収分割契約に基づき、西友から札幌地域の総合スーパー9店舗を承継し、10月1日より同社の店舗として営業を開始した。

スーパーマーケット事業では、主要企業10社計の既存店客数が7カ月連続で前年を超え、既存店売上高は20カ月連続で前年実績を上回った。

サービス・専門店事業のコックスは、秋物商品の売上高は前年並みを維持したものの、冬物商品の販売が伸び悩む結果となる。

イオンウエルシア九州は、調剤併設型ドラッグストアと生鮮食品・弁当・総菜をそろえたスーパーマーケットが融合した「ウエルシアプラス鳥栖店」(7店舗目)を10月31日にオープンした。

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