J.フロント/名古屋市中区錦三丁目再開発で基本協定締結
2020年07月30日 16:20 / 店舗
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J.フロントリテイリングは7月30日、名古屋市で「錦三丁目25番街区市有地等活用事業に関する基本協定」を締結したと発表した。
現在、名古屋市と、名古屋市中区錦三丁目25番街区内のグループの大丸松坂屋百貨店と名古屋市の所有地の開発事業を推進している。
名古屋市は、3月に、プロポーザル方式で公募していた事業候補者に、三菱地所を代表とするグループを選定した。J.フロントグループは、名古屋市、事業候補者と提案内容について協議を重ねていたが、今回、事業の内容に合意し、3者が協調して事業を適正かつ円滑に遂行することを目的に、基本協定を締結した。
事業の概要は、地上36階、地下4階、高さ約200メートルのシンボリックな建物に、上質で洗練された文化・交流を創出する導入機能(ホテル、イノベーション拠点、オフィス、シアター)と高質な商業を有機的に複合することで、施設全体で平日休日を問わず年間を通じて安定した賑わいを形成し、栄のブランド力向上に貢献するもの。
その中でグループは、地下2階から地上4階のフロアに、高級感のある商業専門店事業を展開することを計画している。2022年に工事着工し、2026年に竣工・開業する予定だ。
J.フロントリテイリングは、これまで、GINZA SIXや上野フロンティアタワー、大丸心斎橋店本館、渋谷パルコなど大型の再開発プロジェクトを成功させてきた。
7月20日に発表したとおり、9月に大丸松坂屋百貨店の不動産事業(一部を除く)をパルコに移管し、グループ資源の集約とこれまで両社に分散していた開発機能を一元化することで、都市型商業施設の開発能力をさらに高める。
グループは、店舗を核にエリアの魅力を最大化し、地域とともに成長する「アーバンドミナント戦略」の取り組みを進めている。
中でも名古屋栄地区は重点的に取り組む地域の1つに位置付けている。新たな複合商業施設が誕生する錦三丁目が栄地区の中心に位置することを踏まえ、グループの経験とノウハウを結集し、松坂屋名古屋店、名古屋パルコ等と相乗効果を図りながら、栄地区の魅力向上と活性化を先導する開発となるよう責任を果たしたいという。
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